赤パン魂、貫きます!

 広島ドラフト1位指名の大瀬良大地投手(22=九州共立大)が21日、プロ入り後も「赤パン」を相棒にすることを宣言した。「真っ赤なスライディングパンツで投げると思います」とニッコリ。情熱的なマウンドさばきを披露するつもりだ。

 球団カラ-だから、という理由だけではない。赤パン着用の背景は恩師への感謝が存在する。九州共立大・仲里清監督は「赤は闘争心を引き出す」という考えの持ち主。「監督の教えもあったので」。大学2年時から登板時には赤いスライディングパンツを着用していたと言う。

 赤パンはドラフト当日にも注目を集めた。仲里監督夫人から2年前にプレゼントされた一般男性用の赤パンツを着用した結果、阪神、ヤクルトと3球団競合の末に広島が交渉権を獲得。「私生活で赤いパンツをはいたのは初めてで…。(広島に)ご縁があるのかな」と照れ笑いしていた。いわばラッキーアイテムだ。

 ドラフト日の勝負パンツは今後、自室で大切に保管する予定。今後はプロ仕様の赤パンに足を通す。16日に母校・長崎日大での教育実習を終え、現在は九州共立大グラウンドを中心に自主トレ中。恩師の教えを胸に秘め、サクセスロードを走りだす。【佐井陽介】

 ◆赤いパンツ

 東洋医学では赤い色がヘソの下にある丹田(たんでん)というツボを刺激し血行促進に役立つという。阪神藤浪も沖縄キャンプで赤いスライディングパンツを着用。スポーツ界では勝負パンツに赤を好む人も少なくない。