「満腹ルーキー」が新生活をスタートさせた。西武ドラフト2位の山川穂高内野手(22=富士大)が6日、所沢市内の若獅子寮に入寮。長旅の疲れも見せず、いきなり「地元で食べ過ぎてしまいました。昼に沖縄そばを6杯、夜はステーキを10枚。毎日じゃないですけど、お酒も泡盛を1升ぐらい。おいしかったです」。体重は公表よりも8キロ増の108キロに達したことを明かした。

 ただ、体重を過剰に気にするそぶりはない。「ベストは95~100ぐらいですが、キャンプまでには落ちるので大丈夫」と自信満々。帰省中も宜野湾球場やバッティングセンターで打ち込みを敢行し「1軍を狙っているので合同自主トレをどう乗り切るかの体力づくりをやってきた」と、明日8日から始まる新人合同自主トレを見据えた。

 厳しい練習を乗り切るための必須アイテムも用意している。大学時代も愛用していた電子ピアノを自室に持ち込む予定で「カノン、エリーゼのために、匠、サマーは楽譜を見ないで弾けます。弾くとリラックスできるんです」と、意外な趣味を披露した。

 さらに、幼稚園から始めた習字も8段の腕前。「筆を買ってきて『1軍定着』『ホームラン王』って書いて部屋に貼ります」と達筆な書で目標を記し、気持ちを高ぶらせる。終始、笑いの絶えないトークの最後は「森くんに飛距離では絶対に負けたくない」と同期入団の森へのライバル宣言をして締めくくった。【為田聡史】

 ◆山川穂高(やまかわ・ほたか)1991年(平3)11月23日、沖縄県生まれ。沖縄・中部商から富士大。大学時代は11年の日米大学野球、12年のアジア野球選手権の日本代表メンバー。大学生で唯一、選出された13年の東アジア野球大会では韓国戦で満塁弾を放つなどの活躍を見せ、優勝に貢献。176センチ、100キロ。右投げ右打ち。推定年俸1200万円。