ソフトバンク柳田悠岐外野手(25)が、球界の超人から「日本一の飛ばし屋」のお墨付きを得た。6日、静岡・浜松でオリックス糸井嘉男外野手(32)らとの自主トレを開始。尊敬する糸井から「たぶん日本人で一番飛ばす。バケモン」とのありがた~い称号まで得た。初日から約6時間のハードな練習内容に悲鳴を上げたが、超人パワーを吸収して目標のトリプルスリーを引き寄せる。

 練習を終えた柳田の第一声は悲鳴だった。「これはまずいッス。けがして(福岡に)帰る自信がある」。オリックス糸井、阪神今成ら6球団9選手が集まった合同自主トレ初日。ウオーミングアップ、ベースランニングに始まり、ノック、ティー打撃など…。最後は四股とラインダンスで体幹を鍛えて終了。取材対応する間に、他の選手が走って帰ったと聞き「ウソでしょ!?」。また目を丸くした。

 昨年12月22日でトレーニングを打ち上げ、年末年始は実家の広島で「ずっとゴロゴロ。スエット着てただけ」。正月は食べ過ぎて体重は3キロ増え、おまけに首を寝違えた。それでも久々にバットを握ると、持ち前のパワーは全開だ。ロングティー打撃では途中で両足を“つる”というアクシデントに見舞われたが、根性でリタイアせず123スイングで11本の柵越えを披露。これには超人と称される糸井もうなった。

 糸井

 たぶん日本人で一番飛ばす。バケモンだと思う。僕の2段階くらい上のパワーがある。一緒にやって刺激を受ける。同じ外野手で左バッターやし、いいライバルになれたら。

 柳田は「パーフェクトマン」と呼んで尊敬する糸井から最大級の賛辞を受け「いやいや、僕はそんな…」と謙遜。それでも「糸井さんのようになりたい。下半身がどっしりしている打撃を見習いたい」と、吸収する意欲は満々。糸井と同じく過去8人だけが達成しているトリプルスリーを目標に掲げるが「ホームランと盗塁では勝ちたい」と挑戦状も投げつけた。10日間の“糸井塾”で、進化を遂げてみせる。【大池和幸】