<西武3-11ソフトバンク>◇5日◇西武ドーム

 体重66キロの細身からパワーを集約した。ソフトバンク明石健志内野手(28)が6回にうれしい今季1号。牧田の真ん中スライダーを右翼席へ、文句なしの打球だった。貴重な5点目で相手の戦意を低下させた。「甘く入って来たけど、久しぶりにいいスイングができた。会心の一撃。それまでの打席は“ノー感じ”だったけど、タイミングが合ってきたところでホームランが出て良かった」。プロ11年目で通算5本目だが、西武戦は初アーチとなった。

 8回は右前打に続けて二盗。「あそこはいかないといけないでしょ」。9回も右前打で、今季3度目の猛打賞をマークした。決勝打の柳田に「(レギュラーの)代わりに出ている明石さん、金子さんがいい打撃をするので僕も働かないといけない」と言わしめた。内野ならどこでも守れるユーティリティープレーヤー。松田、本多の離脱で巡ってきているチャンスを生かそうと必死だ。