はやっ！！

　ＤｅＮＡの来季開幕投手が久保康友投手（３４）に決まった。中畑清監督（６０）が２９日、都内の文化放送で行われたラジオ「みのもんたのニッポンｄｉｓｃｏｖｅｒ

　ａｇａｉｎ」（１５年１月４、１１日午後５時から放送）の収録に参加。タレントみのもんた（７０）から開幕投手について聞かれると、今季チーム最多の１２勝を挙げた久保を早々と指名。年明け前の発表は監督就任後初という異例の早さだ。

　就任最速で開幕投手を決めた。トークは得意の中畑監督だが、みのもんたの話術にまんまとはまってしまった。

　みの

　ところで監督、開幕投手は誰でいくの？

　中畑監督

　え～僕は久保でいこうと思います。

　今季は開幕投手を三嶋に決めたのは３月１５日だったが、来季は年明け前にもう公言。「みのさんから質問されたから今、決めた。久保を超えるのは、今はいない。聞き出すのがうまいね。友達と話してる気分だった。芋焼酎飲みながら話してる感じだったよ」と包み隠すことはできなかった。

　久保への信頼があるからこそ、この時期に口を滑らせた。今季チーム最多の１２勝（６敗）。来季の開幕戦の相手でもある巨人には６試合登板で３勝１敗。内角攻めで５死球、さらに高速クイックなどを多用し、強力打線の歯車を狂わせたことが決め手となった。

　何としてもスタートダッシュに成功したい思いは強い。今季ヤクルトとの開幕戦で三嶋が１回にいきなり７失点で出はなをくじかれた。３、４月だけで７勝１８敗と散々だっただけに「今年の反省を生かして開幕ダッシュは大事にしたい。やっぱり開幕戦は勝ちたい」と真顔でうなずいた。

　まだ久保本人には伝えていないが「久保（の性格）だから『いいですよ』って、何も気にしないで言いそう」。思わずポロリと明かした開幕投手だが、後悔はない。結果が凶と出るか、吉と出るか－。【細江純平】

　◆来季ＤｅＮＡの先発ローテーション事情

　中畑監督は久保、山口、井納、モスコーソの４人の先発を決めている。残り２枠をどのタイプの投手にするか？

　今季は先発左腕は０勝ということもあり同監督は「左が２人ローテに入ってくればいい。１カードに右２人、左１人の組み合わせができたらいいね」とバランスを重視した。左腕では尚成、ドラフト２位の法大・石田健大投手（２１）が挙がっている。右腕でも２度の２軍落ちもあったが、５連勝をマークした三浦に、今季の開幕投手を務めた三嶋。他にも高崎、柿田、加賀美がおり、残り２枠を７人で争う。

　◆最近の早い開幕投手指名

　０７年１１月８日、日本ハム梨田監督がダルビッシュを別格と位置付けて指名。０９年１２月には横浜尾花監督が名前こそ明言しなかったが、「開幕投手は言ってある」と、三浦に通達したことを明かした（三浦がオープン戦不調で最終的にはランドルフを起用）。１１年１１月９日には楽天星野監督が「開幕は田中だ」と明言。西武伊原監督は今年１月２日のトークショーで「もう決まっている」と、岸に任せることを予告した。