重量バットで統一球克服だ-。中日井端弘和内野手(36)は11月30日、名古屋市内の球団事務所で契約交渉を行い、1000万円減の年俸1億7000万円で更改した。2年連続でダウンとなった井端は復活をかける来季への秘策として、重量バットを作製したことを明かした。

 「去年、今年とストレスのたまるシーズンだったので来年は発散したい」。契約更改後は悔しそうな表情を見せた。今季は右手の故障もあって104試合で打率2割3分4厘。目の異常でシーズンを棒に振った昨季同様、不本意な成績に終わった。そこで、新兵器を作製したという。

 「統一球は詰まった時に飛ばない。だからバットを重くするつもり」

 これまで最も重くても920グラムだったが、すでに1キロのバットを発注。オフに振り込み、来季は940グラム程度のバットで臨みたいという。優勝旅行も辞退してトレーニングに励む。職人井端が復活をかけて動きだした。【鈴木忠平】