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ソフトＢ大場が旧山古志村復興大使に

　ソフトバンクの大学・社会人ドラフト１巡目指名、東洋大・大場翔太投手（４年＝八千代松陰）が２９日、新潟県中越地震で被害の大きかった旧山古志村（現長岡市）の“被災地復興大使”に立候補した。

　東洋大野球部は１月６日から１泊２日の予定で、長岡市を訪問。被災者の体験談、生活状況などをヒアリングする予定。東洋大の高橋監督は「被災された方の話を聞いて、何かを感じてほしい。誰もが、いつでも野球のできる環境にあるわけじゃない。大場も含め、これを機会に、１人の人間として成長してくれたらね」と意図を説明した。

　０４年１０月の同地震では、最大９６００人が仮設住宅暮らしを強いられた。山古志地区でも土砂崩れが相次ぎ、約１７００人が仮設生活。今月２３日には「帰村式」が行われ、年内全員退去の見通しとなったが、被災者の心には今も災害の傷が残るという。

　大場「自分たちが想像できないほどの苦労も多くされたと思う。僕は来年からプロの世界に挑戦する。自分がプロで活躍する姿が、少しでも被災者の方を勇気づけられるものになればと思います」。

　来月８日の新入団選手発表には、現地・新潟から７日に福岡入りする。「鷹の鉄腕」が、大きな決意を胸に、プロとしての第１歩を踏み出す。【石田泰隆】

［2007年12月30日9時5分　紙面から］

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