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楽天山崎40歳キングへ初特打で39発

フリー打撃を行う楽天山崎武(撮影・野上伸悟)
フリー打撃を行う楽天山崎武(撮影・野上伸悟)

 昨季、本塁打と打点のパ・リーグ打撃2冠に輝いた楽天山崎武司内野手(39)が、今キャンプ初の特打で年齢と同じ39本の柵越えを放った。118スイングのうち3割以上を豪快に打ち込み、88年の門田博光(オリックス)に並ぶ40歳での最年長タイトルへ視界良好だ。また日本ハムの大物ルーキー中田翔内野手にも「18歳でDHってわけにはいかんだろ」ときつい一発をお見舞いし、打撃もしゃべりも元気いっぱいだ。

 吹き荒れる強風に負けず、球場には強振から生まれる打球音が響いた。山崎武特有の高い打球は、続けざまに場外へ消えていった。「ボールがやっとバットに引っ掛かるようになった。これで少しは野球選手らしくなってきたかな」。39発放り込んでも、昨季の本塁打王にとっては小手調べだった。

 連日の雨の影響から、ペースは若干遅れている。「まだ動作がぎくしゃくしてる気がする。まだ手のことを気にしながら打ってるかな」と、感覚のずれを修正している段階だ。それでも「照準は紅白戦じゃないからね」と焦る様子は少しも見せなかった。

 落ち着きと自信に支えられ、口の方も絶好調だ。日本ハム中田について聞かれると「話題性で負けてるなぁ。あれだけのスイングがあるから将来性はあるし、いい争いができれば」と持ち上げた。ところがこのままでは済まさなかった。「なんとか20本打ってくれればね。90キロ(現在103キロ、公称95キロ)じゃ守れないでしょ。18歳でDHってわけにはいかんし。プロの厳しさを知らんだろ」と大物ルーキーの話題を一蹴する余裕を見せた。

 チームの中では成績だけでなく精神的な支柱でもある。11日に行われたミーティング後、山崎武が選手だけを残し活を入れた。「監督が名前を呼んでいるのに、返事がなかったり反応が悪いやつがいたからね。強いチームはそういうところからしっかりしている。技術はコーチから教わればいいけど、礼儀とかはおれたちの役目だからね」。若手の成長株が多いチームにあって、教育係まで買って出た。これには野村監督からも「そういうのはありがたいこと」と感謝された。

 初の特打を終え、豪快なスイングも徐々にすごみを増す。「特打はあと3回くらいかな。真っすぐが打てるようになれば変化球にも対応できるから」。最年長タイトルへ向け、どっしり地に足のついた山崎武が動きだした。【小松正明】

[2008年2月13日9時27分 紙面から]

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