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高田ヤクルト積極走塁2連勝/練習試合
<練習試合:ヤクルト5-1横浜>◇14日◇浦添
高田繁新監督(62)率いる新生ヤクルトが、ハツラツプレーで2連勝だ。14日、沖縄・浦添で行われた横浜との練習試合は、13安打に積極走塁も絡めて5-1で快勝。前回11日の阪神戦(6-3)に続き、機動力を含めたスピーディーな野球が選手にも浸透してきている。昨季は21年ぶりの最下位に終わったが、アグレッシブに取り組む意識付けから、変革の時を迎える。
高田新監督の目指すスピーディーな野球に感化されて、選手たちも躍動した。結果よりも内容を重視している練習試合とはいえ、前回の阪神戦に続いて、好内容で白星を飾った。高田監督は「うまくいくのはいいけど、いい形でいくと課題が見えてこないのでね。どっちがいいんでしょうか? 分からないね」と、うれしい悲鳴を上げた。
今年から外野が約10メートル広くなる本拠地・神宮球場を意識した戦い方を体に染み込ませている。1発のあるラミレス(巨人)も抜け、走塁や機動力の大切を意識付ける実戦機会だ。この日の試合でも、随所で積極的に仕掛ける姿勢が表れた。
◆ケース1 2回裏1死一塁。一走の川端は打者米野の初球に二盗を試みる。
アウトにこそなったが、高田監督は「練習と実戦は違う。今の段階では、失敗しても実戦でスタートを切って、これならセーフ、これならアウトと覚えないといけない」と、うなずきながら振り返った。
◆ケース2 3回裏1死一、二塁。一走の代走川島慶は、武内の中越え二塁打で、好スタートから滑り込むことなく本塁を駆け抜けて生還する。
打球判断もさることながら、川島慶だけでなく常に先の塁を意識した走塁が目に付く。川島慶は「個人差もあるけど、1人1人が、スピーディーにできることをやろうという意識がある。今の時期から厳しく徹底してやることで1年間できると思う」。前回の試合でも無死二塁からやや深めの左飛で、二走飯原はタッチアップで三塁に進塁し、得点につなげている。
◆ケース3 4点リードの4回裏無死二塁。失策で出塁した走者を進塁させようと、セオリーならヒッティングのところを、米野には送りバントのサイン。
練習試合ながら、相手のミスにも乗じて、確実に走者を進め、取れるときに1点でも多く取りに行くという意識付けだ。最終的には二ゴロで走者を進塁させ、最低限の仕事をした米野だが「バントは決めないとダメ。当たり前のことをしっかりやっていかないといけない」と猛省した。
リーグ最多勝のグライシンガーと最多安打のラミレス、石井一、藤井の両左腕が抜け、チームはガラリと変わった。2試合連発を含む、5打数5安打と活躍した宮出は言う。「今年はみんなにチャンスがある。まだまだ若い選手に負けたくないというのもありますね」。選手同士で切磋琢磨(せっさたくま)し、ハツラツとしたプレーが高田野球を支えていく。【松本俊】
[2008年2月15日9時0分 紙面から]
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