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マー君、初対決中田を三振斬り/練習試合

2回裏日本ハム無死、楽天田中の2球目は内角をえぐり日本ハム中田をのけぞらせる(撮影・黒川智章)
2回裏日本ハム無死、楽天田中の2球目は内角をえぐり日本ハム中田をのけぞらせる(撮影・黒川智章)

<練習試合・日本ハム6-7楽天>◇24日◇名護

 初の怪物対決はマー君の勝ち-。楽天田中将大投手(19)が24日、沖縄・名護球場で行われた日本ハムとの練習試合で、注目のルーキー中田翔内野手(18=大阪桐蔭)を手玉に取った。プロ初対決は149キロの直球を2球続けて内角高めに投げ込んだ後に、決め球スライダーで空振り三振に切った。かつて甲子園を沸かせた2人の若きスター。プロでの長い戦いが始まった。

 容赦はしなかった。サインに首を振り、田中が選んだのは厳しいプロの洗礼だった。カウント1-0から速球を中田の懐に投げ込む。さらに続けて、肩口だ。中田は、大きな体をのけぞらせる。これで、中田の体勢は崩れた。

 「新聞とかにもいろいろ出てたし、昨日も(中田が)本塁打を打ってたから、なんとか抑えようと思った」。1つ年下の怪物ルーキーを目の前に、闘争本能に火がついた。締めは、決め球スライダー。中田は、体を開いて打ちにいき、バットは空を切った。田中は、すっと中田から視線を外した。完全に貫録勝ちだった。

 練習試合ではあったが、対決にはプライドがかかっていた。いくら相手が大物新人とはいえ、田中は昨季のパ・リーグ新人王。もちろん、今後の対戦にも影響するからこそ、ファーストコンタクトで全力投球で圧倒した。

 野村監督も力を貸していた。「予定通り。中田対策にだけミーティングをしたからね。マー君に恥をかかせるわけにはいかないから。こう攻めとけば100%大丈夫、三振を取れると。指導通りだったよ」と秘策を授けたことを明かした。

 2打席目は、ストライクが入らずまさかのストレートの四球だったが、野村監督は「三振を狙って欲が出たんじゃない? 三振狙ったのかと聞いたら『はい』と言ってた。自滅だな。まだ幼いわい」と余裕の笑いだ。さらには「(中田は)今日の時点では(田中の)強敵ではないな」と完勝宣言だった。

 怪物対決は、田中の感覚も呼び起こした。キャンプ中から常にテーマに挙げていた直球が、この日は「バランスを崩した」と、田中が話す4回を除き、低めにきっちりコントロールされた。「真っすぐはいい感覚だったし、いいボールが行っていたと思います」と年明けの始動から1度も納得しなかった直球に、初めて自ら合格点を出した。

 プロの威力を見せて田中が制した初対決。それでも「今回はたまたまかもしれない。1人の打者として、攻め方を頭に入れてやっていきたい」と田中はすきを見せなかった。

 そんな田中を頼もしそうに、野村監督も「(2人の対決は)今年1年はパ・リーグの目玉になるから。これは楽しみな対戦ですね」。新たな名勝負の予感がする。【小松正明】

[2008年2月25日9時22分 紙面から]

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