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プロ野球２００８年度契約更改

巨人阿部１億増の２億4000万でサイン

　巨人阿部慎之助捕手（２８）が２５日、東京・大手町の球団で契約更改交渉し、１億円アップの２億４０００万円でサインした。交渉の正味は１時間３０分だったが、それ以外の時間も含めると４時間のロングラン。「自分の中では最長？　はい。でもそれぐらい話さないといけないというのは考えてました」と、今年の成績への自負を感じさせた。

　目標の倍増には４０００万円届かなかったが、１億円増は異例のアップ。巨人生え抜きで１億円以上アップしたのは松井秀喜、上原浩治、桑田真澄の３人だけ。１４０試合に出場し、３３本塁打、１０１打点とリーグ優勝に貢献したことは最大限に評価された。

　さらに阿部が訴えたのはキャプテンとしての評価だった。後輩だけでなく、先輩にも食事などを振る舞いチームの和を保った。表に出ない貢献を切々と訴え、交渉の中で２０００万～３０００万円の上積みを勝ちとった。清武球団代表は「チームのまとめ役、けん引者として、いくつか加味したことは事実。ただ単にキャプテンだからというだけではありません」と説明した。

　来季は日本一と、北京五輪の金メダル獲得がかかる重要な年。「日本一奪回が最大の目標。恥ずかしくない成績で五輪代表にも選ばれれば光栄だと思う。来季もいっぱいお金を使って頑張ります」。今季同様、チームメートに大盤振る舞いしながら、日本一へ突き進むつもりだ。（金額は推定）【竹内智信】

［2007年12月26日9時24分　紙面から］

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