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プロ野球2008年度契約更改

中日川上3億4000万を保留、球団に失望

保留し厳しい表情の川上(撮影・清水貴仁)
保留し厳しい表情の川上(撮影・清水貴仁)

 エース川上憲伸投手(32)が怒りの保留。中日のエース川上は25日、現状維持の年俸3億4000万円の提示を保留した(推定金額)。巨人、阪神戦中心のローテを考慮されなかったこと、来年取得するFA権について話がなかったことに失望と怒りを見せた。

 「やっぱりなという感じでした」。約1時間の交渉を終えた川上は、ため息まじりに言った。下交渉ではダウン提示されていたが今回の交渉では上積みされ現状維持になったという。だが、川上が希望する金額とはかけ離れていた。

 川上が主張したのは「エース査定」だ。今季26試合のうち巨人戦7試合、阪神戦に7試合先発。上位2球団相手に半数以上登板したことで成績は前年の17勝から12勝と下がったが、単純に数字で評価されていることに不満を示した。「じゃあ、だれか代わりに(エースを)やってくださいという感じ」「ボランティアで野球をやっているわけではない」と怒りをあらわにした。

 さらに06年以来自身2度目の自費キャンプの可能性について「それもあるんでしょうが…」と否定はしなかった。最短で来年3月にも取得するFA権について球団からは話がなかったことも拍車をかけた。「自分のプライドとしてFAを引き合いに出したくはなかった。ただ(球団から)そういう話はなかった。『ちょっと寂しいですね』と言いました」と失望した。

 球団はFA権取得選手に宣言前に慰留しない方針。ただカブス入りした福留も昨オフの契約交渉で慰留がなかったことに失望し、自費キャンプ突入の末に移籍した。川上は昨年オフにメジャーへの関心を公言しており、今回の交渉決裂でエース流出の危険性が増したのは確実だ。【鈴木忠平】

[2007年12月26日9時51分 紙面から]

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