WBC日本代表候補の広島前田健太投手(24)が、2日連続のブルペン投球を行った。ワインドアップから59球、セットポジションから19球の計78球を投げた。例年はスロー調整で、第1クールで連投するのは極めて異例だ。

 「いつもは、早く仕上がるのが嫌で(間隔を)空けていました。続けた方が、力が入りました」

 年々、体との“対話”が繊細になっている。キャンプ中、宿舎での食事は自主規制中だ。トンカツ、海老フライ、手羽先がメニューに並んでいたとき「全部食べたらヤバイ」と手羽先と、トンカツ一切れを選択。「今のうちにできることをしておかないといけないので」。現役を長く続けるために、体への負担を極力減らすようになっている。

 ただ、今年はWBCに向け全力を尽くす覚悟だ。この日は、スライダーも試投した。早くも変化球も解禁し、15日からの代表合宿に向けハイペース調整を続ける。