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市川崑監督作品ＮＨＫなど相次ぎ放送へ
映画監督の市川崑さん（享年９２）の死去から一夜明けた１４日、遺体が安置された都内の自宅はひっそりと静まりかえった。
時折、電報や花が届けられ、石坂浩二、吉永小百合、草笛光子からの花もあった。関係者によると、市川さんの遺体は仕事部屋に安置されているという。基本的に弔問は断っており、この日は石坂、樹木希林、藤村志保、市川さんを支えた照明担当ら市川組スタッフ約２０人の親しい関係者だけが訪れた。
「八つ墓村」などに出演した俳優うじきつよし（５０）は「おしゃれな人。いっぺんに使う人だからいつも小分けにして渡していたんですけど、ストックがあったから」とシャネルのオードトワレ、シェービングフォーム、せっけんを持参。最後に会ったのは昨年末といい「『腰が痛いよ』とおっしゃっていましたが、ガッと歩いていてお元気そうでした」と目を潤ませた。
一方、テレビ各局は市川作品の放送を相次いで決めた。フジテレビは１５日午後２時７分からのチャンネルαの枠で中井貴一主演「ビルマの竪琴」（８５年）を放送する。
ＮＨＫはＢＳ２で岸惠子、佐久間良子、吉永小百合主演「細雪」（８３年）を１８日午後９時から、ＢＳ朝日は役所広司主演「どら平太」（００年）を１６日午後９時から放送する。
［2008年2月15日8時16分 紙面から］
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