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欽ちゃん70キロマラソン涙のゴール

応援を受けながら、涙顔で武道館の階段を下り、ゴールを目指す萩本欽一
応援を受けながら、涙顔で武道館の階段を下り、ゴールを目指す萩本欽一

 今年で30回目を迎えた日本テレビ系「24時間テレビ30 愛は地球を救う」で最年長ランナーとして70キロマラソンに挑んだ萩本欽一(66)が19日夜、東京・日本武道館にゴールした。放送時間内には720メートル間に合わなかったが、13分後の午後9時5分、晴れ晴れと両手を広げて完走した。武道館の欽ちゃんコールに迎えられ「泣けちゃったよ。ありがとう」と語り、完走に胸を張った。初代司会者として放送30周年の節目に戻ってきた欽ちゃんは、番組の歴史にまた名前を刻んだ。

 欽ちゃんが武道館のアリーナに姿を見せると、出演者と観客の盛大な欽ちゃんコールに迎えられた。客席から下りる階段で、足がもつれた。手すりにしがみついたまま動けなくなった。関根勤ら欽ちゃんファミリーや球団ゴールデンゴールズのメンバーに支えられ、両手を上げて晴れ晴れとゴールテープを切った。「みんながね、欽ちゃん、欽ちゃんって。泣けちゃったよ。ダメじゃなかったね。みんな、けっこう頑張る欽ちゃん見られて良かったね」。コント55号の相方、坂上二郎(73)の音頭でバンザイ三唱が起こった。

 ゴールの瞬間は放送時間内に間に合わず、「行列のできる法律相談所」で中継された。武道館の玄関前の花道では、両手を横に振って欽ちゃん走りのポーズで歩き続けた。「あの方が走りやすいの。あれやってる時は真剣な時。最高の走りだよ」。ついに正面玄関に立つと、右手で目頭を押さえて男泣き。「みんなありがとう!」。沿道に両手を振って応えていた。

 欽ちゃんの挑戦は18日午後6時58分、スターターとして駆け付けた坂上の「飛びます飛びます」の号砲でスタートした。しばらくは「ピクニックみたい。絶好調」とあんドーナツを4個もほお張る余裕だったが、日が昇るころには暑さと左足の痛みに悩まされるようになった。

 19日午前には、延々と続く上り坂に悩まされた。東京の最高気温が32・4度を記録した午後2時ごろには、暑さにスタミナを奪われた。欽ちゃんは「足が『走る』とか『歩く』とかじゃなくて『知らない』と言っている」。歩いているのがやっとの状態で、座り込むこともあった。

 「マラソンは断れても、24時間テレビは断れない」。初代司会者の責任感からランナー役を引き受けた。66歳、運動経験なし、1日60本を吸うヘビースモーカーの挑戦を案じる声も多かった。毎日の練習は、準備運動もせず、終了後のアイシングもしないという自己流だった。それでも1日30キロ走れるようになり、総練習量は歴代ランナーの中でもトップの423キロに及んだ。

 「ディレクターは『飛ばしてください』『急いで』って言うけど、飛ばせないよね」。ゴール後はジョークも飛び出し、武道館を和ませていた。

[2007年8月20日10時57分 紙面から]

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