<フィッシング・ルポ>
内房・金谷(千葉)の磯でクロダイの乗っ込みがピークを迎えた。乗っ込みは産卵準備で魚が浅場へ移動する行動をいうもので、それを裏付けるように50センチ超の大型もヒット中だ。同地区では、5月4日まで「2011日刊スポーツ・フィッシング・サーキット」磯&釣具店ブロックの予選会も実施している。その攻略法も含め、日刊釣りペン・クラブの磯釣りマン、鵜沢政則さん(59)が釣況をチェックをした。
今回、釣り仲間の飯村健治さん(48=日刊釣りペン・クラブ)と一緒に渡ったのは、金谷では最も南側に位置する「平島」だ。東日本大震災後、しばらく釣行は自粛していたが、久しぶりに乗った沖磯は懐かしく、この日は晴天で柔らかい春の日差しが心地いい。乗っ込み期は〈陸に向かって釣る〉のセオリー通り、陸地側の砂地を狙った。
潮は澄み加減。すぐに30センチ前後のメジナが掛かり、1時間後、飯村さんのサオが激しくギュンギュンッ!
40センチを超す、体高のある良型のクロダイが躍り上がった。金谷をホームグラウンドにしているだけあって、釣り方を熟知している。
時間が経過するとともにエサ取りが増えてきたが、投入点を少し外すと付け餌(オキアミ)が残ってくるポイントもある。クロダイがいる証拠だ。果たせるかな、そこを重点的に攻めた飯村さんは、立て続けに35センチ余りを2匹仕留めた。午前中で納竿(のうかん)したが、その前に2匹を追釣して計5匹をゲット。特に後半ヒットしたものは銀色もまぶしく、明らかに乗っ込み魚であることを示す。
金谷の磯では今年、クロダイが乗っ込みの様相をみせたのは3月初旬ごろ。沖磯の渡船を担当する「岡澤釣具店」の岡澤淳一郎代表(67)によれば、ほぼ平年並みのペースだが、全体的にサイズがいいのが特徴だという。50センチ超の大型も今月に入って、1日と2日に50・5センチ、3日は51センチ(2・7キロ)が釣れている。
岡澤代表は「まだハタいた(産卵した)魚が見当たらないので〈ダラダラ乗っ込み〉の色も濃く、ロングランになる可能性もある」と話す。その鍵になるのは潮温だ。18度以上に上昇すると魚は奥に移動してしまうが現在、14~15度台で推移しており条件はベスト。過去には56・7センチの大物も記録しており、トップシーズンの今、レコード更新のチャンスもある。また、ロングランになれば、その中で行われる「2011日刊スポーツ・フィッシング・サーキット」の決勝大会の期待も大だ。
なお、「岡澤釣具店」では「津波など万が一に備えて、沖磯に渡船させた後も沖で船を待機させ、すぐに避難できるよう万全の構えを取っている」ので安心。
▼問い合わせ
日刊スポーツ新聞社指定「岡澤釣具店」【電話】0439・69・2232。クロダイ他メジナ狙いで沖磯の渡船は午前6時から、料金3000円。HP〈http://www.koushin-group.jp/isotop.html〉
▼交通
電車はJR内房線・浜金谷駅から徒歩約5分。マイカーの場合、富津館山自動車道・富津金谷インターを降り国道127号に出て保田方面へ走り、国道沿いに「岡澤釣具店」がある。神奈川県側からは、横須賀・久里浜港からの東京湾フェリーが便利。

