毎週水曜日、日刊スポーツ紙面で好評連載中の東京五輪ワイド特集(西日本本社管轄エリア除く)。5月10日(水)付は、「レガシー(遺産)」特集の最終回、日本選手団の公式ブレザーにスポットを当てます。

 開会式で赤いブレザーを着用した日本選手団の行進は、1964年東京五輪の象徴的シーンとして、日本人の記憶に刻まれている。デザインしたのは、東京で洋服店を経営していた望月靖之さん(故人)。「男に赤はふさわしくない」と言われた時代に「赤こそ日本の色」と、情熱を注ぎ実現させた。

 服飾史家の安城寿子さんの調査研究をもとに、「日の丸カラー」誕生秘話をひもとく。