地元の篠崎実が、気合の走りで最年長優勝記録を更新した。川口オート優勝戦は良走路で行われ、67歳2カ月24日の篠崎実が森園和敏が持つ63歳10カ月5日を塗り替えて記録を奪還した。優勝は4年ぶり通算116回目。

 試走から手応え十分の動きだった。「朝練から感じが良かった。タイヤも良くて試走33が出て自信があったよ」。3周3角で逃げた深沢隆を抜いて先頭に立つと、追走する同ハンの鈴木辰己に仕掛ける隙を与えなかった。

 「大きく回ってタイムを稼ごうと思った」。守りに徹するのではなく、SG2冠の古豪は開け開けの攻めの姿勢を貫いて先頭ゴールした。「本当にうれしい。最年長でも何でも記録になるのはいい。周りから『やりすぎだ』といわれたよ」と満面の笑みだった。