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カカ決勝点をアシスト/クラブW杯

後半23分、シードルフ(左)はゴールを決めカカと喜び合う
後半23分、シードルフ(左)はゴールを決めカカと喜び合う

<クラブW杯:ACミラン(イタリア)1-0浦和>◇13日◇横浜◇準決勝

 年間世界最優秀選手(バロンドール)のACミランMFカカ(25)が、浦和の赤い壁を突き破った。後半23分、左サイドをドリブルで突破し、MFシードルフの決勝点をアシストした。チーム初戦1週間前に来日し、時差ぼけ対策も万全。絶好のコンディションを手にしたカカは、世界最高の突破力を見せつけた。16日の決勝で、03年トヨタ杯に敗れたボカ・ジュニアーズと対戦。4年前の雪辱を果たすべく、カカは全速力で頂点へと突き進む。

 勝負を決したのは、カカの打開力だった。後半23分、左サイドからドリブルで仕掛ける。坪井を一瞬にして抜き去り、中央から闘莉王を引きずり出す。阿部、ネネが動いてスペースが空いた。すかさずゴール前へラストパスを送った。シードルフは押し込むだけでよかった。カカは右こぶしを握り、自然とガッツポーズをつくった。

 「ゴール前にインザーギとシードルフが見えた。シードルフの方が得点しやすい位置にいたんだ」。カカは決勝点の場面を冷静に振り返った。前半24分にも中盤からドリブルで仕掛け、阿部、ネネを次々とかわした。さらに闘莉王を十分に引き付けておいて、右サイドのシードルフにスルーパスを通した。圧倒的な突破力に加え、瞬時にして状況を見極める力。それこそカカの最大の持ち味だ。

 カカは言う。「ファンタジスタだとか言われるが、一番のクオリティーは決断力なんだ。僕はゴールに向かう。いつもそうだ」。守備力のミランを攻撃的なスタイルへと変えた。縦へと飛び出すカカの能力を生かすため、アンチェロッティ監督は木の形に似た「ツリー・システム」を採用。今季で引退するマルディーニに代わり、カカが新たな象徴となりつつある。

 今大会初戦は絶好のコンディションで迎えた。国内リーグの日程を延期し、試合7日前に来日。ミラノ大学の教授、コモ病院の医師まで帯同し、時差ぼけ対策に当たった。ミランの本気度の表れ。「最高の状態」を与えられ、カカは大好きな日本のピッチで水を得た魚のように躍動した。イタリアの美学とされる「1-0の完勝」。完全アウエーの中でも、きっちり第1ハードルを乗り切った。

 次は因縁のボカが待つ。03年トヨタ杯で敗れた苦い思い出が残る。「リベンジという言葉は好きじゃない。この大会は僕にとって重要なんだ。ほかのタイトルは手にしたが、唯一、僕が手にしていないトロフィーなんだ」。雪辱戦ではなく「世界最優秀選手」としての誇りを強調した。カカは止まらない。【佐藤隆志】

[2007年12月14日9時14分 紙面から]

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