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俊輔「バルサと戦いたい」／欧州ＣＬ

＜欧州ＣＬ：ＡＣミラン１－０セルティック＞◇４日◇１次リーグＤ組◇ミラノ

　セルティックＭＦ中村俊輔（２９）が、決勝トーナメントでバルセロナとの対戦を切望した。左ひざ負傷で１次リーグ最終戦のＡＣミラン戦を欠場。チームは敵地で０－１と敗れたが、ライバルのシャフタル・ドネツクがベンフィカに敗れたため、Ｄ組２位が確定。２季連続の１６強入りとなった。

　左ひざ故障中の中村にとって、セルティックの突破は最高の「良薬」だった。グラスゴーの自宅でミラン戦をテレビ観戦。チームの２季連続１６強入りを素直に喜んだ。一夜明けた５日、中村は「アウエーで０－１の敗戦は仕方ない。ただ、シャフタルもベンフィカも強いからね。突破できてラッキーだったよ」。負傷によって消えかかった欧州最高峰の舞台が、再び目の前に広がった。

　現在チームとは行動を別にし、左ひざの治療と上半身の筋トレに励む毎日だ。年内復帰は絶望的だが、来年２月１９、２０日の１回戦には十分間に合いそうだ。中村は「まだ戦ったことのない強い相手とやりたい。例えば、バルセロナとか」。昨季は「イタリアのチームとやりたい、例えばミランとか」と発言し、その予言通り、１回戦での対戦が実現している。今回はロナウジーニョ、アンリ、メッシら世界的なスーパースター軍団との対決に、夢を膨らませた。

　ミラン戦は、司令塔不在が響いた。攻め手を欠き、防戦一方だった。前半のシュートはわずか１本だ。スコアは０－１でも、内容は完敗。欧州ＣＬではアウエー未勝利という悪い記録は止まらない。シャフタル・ドネツクの敗戦で、１次リーグは突破したが、ストラカン監督は「どうしても直したいことがある」と不満を隠さなかった。決勝Ｔで勝ち上がるためには、敵地戦アレルギーの克服が鍵となる。そのためには中村の完全復活が不可欠だ。（アンソニー・マッカスカー通信員）

［2007年12月6日9時4分　紙面から］

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