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俊輔77日ぶり実戦飾る/スコットランド杯

後半30分、復帰戦でゴールを決めたMF中村(右)(撮影・PNP)
後半30分、復帰戦でゴールを決めたMF中村(右)(撮影・PNP)

 【グラスゴー(英国)12日(日本時間13日)=アンソニー・マッカスカー通信員】日本の宝が、再び輝いた。日本代表でセルティックMF中村俊輔(29)が、復帰戦となったスコットランド杯4回戦のスターリング・アルビオン(2部)戦で、後半30分に左足でゴールを決めた。76分間、ピッチを駆け回り、左ひざの不安を一掃した。昨年10月27日マザーウェル戦を最後に左ひざ故障で離脱、この日が77日ぶりの戦列復帰で、3―0の勝利を呼び込んだ。2月6日にW杯アジア3次予選(対タイ)を控える岡田ジャパンにとって朗報だ。

 ひざの不安も、試合勘不足も一気に吹っ飛ばした。中村が、復帰に花を添える得点を決めた。後半30分、ゴール左45度17メートル地点でシュート体勢に入った。得意の左足だ。ボールは緩い曲線を描きながら、ゴール左隅に吸い込まれた。次々と駆け寄る仲間に身を任せ、喜びを味わった。

 勝利を決定づける得点の直後、後半31分にベンチに下がるまで、軽快にピッチを駆け回った。中央で味方をサポートし、右サイドを猛スピードで駆け上がって球を要求する場面もあった。前半2分には左45度約35メートル地点でFKも蹴った。同12分には左足ミドルを試み、7分後には左CKで鋭いボールを味方に送った。痛めていた左ひざを気にするしぐさは見せなかった。

 「普通に大丈夫だと思うよ。心配ない」。中村は復帰戦前夜、明るい声で代表スタッフに電話で報告した。相手は格下で激しくぶつかってくることは予想していた。だが、周囲が心配するほどの気負いはなかった。むしろ、77日ぶりにピッチに立てたことへの喜びで充満していた。

 この日のためにリハビリをしてきた。左ひざ周囲の筋肉を強化するだけではなく、復帰戦で活躍するためのメニューを組んだ。「普段の練習の2倍から3倍の走り込みをメニューに入れた」。無理して復帰が遅れる恐れもあったが、あえてきついメニューを選んだ。「その方がチーム練習に合流した時に、練習を軽く感じるし、試合にも入りやすいから」と話す。

 苦しい日々だった。「ひざの中を針で刺すような痛みが続いた」。痛みが和らぎ練習を再開すると、さらに大きな痛みが襲った。炎症が消えても痛みは消えない。昨年12月中旬から関節に直接「潤滑油」を注射する荒療治を開始。痛みから解放され、練習後の反動も出なくなった。

 2月6日にW杯アジア3次予選を控えている岡田ジャパンにとっても朗報だ。岡田監督は昨年12月の就任直後「俊輔の状態は小まめにチェックして情報をくれ」とスタッフに指示。W杯予選を勝ち抜くため欠かせない戦力だけに、間に合ったのは大きい。

 痛みから解放された昨年末「やっと次のことを考えるようになったよ。呼ばれたら行くよ」と、ようやく日の丸を再び意識するようになった。日本の宝が、長いトンネルを抜け出し、まぶしい光を放った。

[2008年1月13日9時9分 紙面から]

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