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本田ＶＶＶ入団会見即デビュー／オランダ

＜オランダリーグ：ＶＶＶ１－１ＰＳＶ＞◇２０日◇フェンロ

　【フェンロ（オランダ）２０日＝エリーヌ・スウェーブルス通信員】名古屋からオランダ１部ＶＶＶに移籍したＭＦ本田圭佑（２１）が、入団会見直後のＰＳＶ戦でいきなり欧州デビューを果たした。会見終了から約１００分後の後半開始から出場し、攻守で１－１の引き分けに貢献。８月の北京五輪に出場するＵ－２３（２３歳以下）日本代表の主力としても期待される「悪魔の左足」は、オランダでさらに磨かれる。

　本田が欧州での第１歩をしるした。本拠地にリーグ首位ＰＳＶを迎えた一戦、敵将は先月まで名古屋で指導を受けていたフェルフォーセン監督だ。後半開始と同時に「ケイズッケ・ホンダ～」の場内アナウンスでピッチに入ると、ボランチとして各国代表を擁する強豪相手に体を張った。

　前半途中で退場者を出して数的不利の中、激しいプレスで襲い掛かった。防戦一方の状況下、体の強さを生かした守備で観客を沸かせた。決定機にはならなかったが、右ＣＫ４本、シュート１本と数少ないチャンスにも絡んだ。

　「引き分けで満足しちゃいけないけどＰＳＶよりは喜べる結果。中盤では（より）守備が求められる。これを続けていけば、日本にはいないような選手になれる」。試合後は、素直に手応えを口にした。

　ベンチで出番を待つ前半３０分、チームがＦＫを得るとゴール裏から「ホンダ～」と出場を要求するコールが起きた。１５日にＰＳＶ控え組と練習試合でＦＫ弾を決めており、既に目の肥えた欧州のサポーターにも認められていた。

　就労ビザが即座に発給されてのベンチ入りだった。キックオフの１時間前、練習着で臨んだ入団会見では完ぺきなオランダ語で「私はケイスケ・ホンダです。車のホンダとは違うホンダです」とあいさつ。爆笑を誘った。３日にオランダ入りし滞在は１８日目。関係者によれば、決して堪能ではなかった英語が上達し、日本語での会話にも英単語が交じる「ルー大柴状態」。完全にチームに“トゥギャザー”し、一気のデビューも果たした。北京には、欧州仕様に進化した「悪魔の左足」を引っさげて乗り込むつもりだ。

［2008年1月21日8時50分　紙面から］

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