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ホーム > THE DETERMINATION ~日本を背負い世界と戦う~ > 第1回 中村俊輔


nikkansports.com 特別連載

第1回 中村俊輔

 新生日本代表が南アフリカへ向け、航海を始めた。MF中村俊輔(セルティック)にとっても、再び世界を目指す戦いの始まりだ。今年で30歳。酸いも甘いもかみ分ける男が、チームの水先案内人となる。

欧州でつかんだ自信と揺るぎないプライド

3大陸トーナメント 日本対オーストリア 前半、中村俊輔(左)はサウメルと激しく競り合う(2007年9月7日)
3大陸トーナメント 日本対オーストリア 前半、中村俊輔(左)はサウメルと激しく競り合う(2007年9月7日)

 オシム監督が病に倒れ、岡田監督が就任。チームは路線変更を余儀なくされたが「監督が代わっても、パスをつないで勝利を目指すことに変わりない」と迷いはない。2月6日のW杯予選初戦・タイ戦(埼玉)はクラブとの日程調整がつかず招集は回避された。だが、欧州でつかんだ自信、揺るぎないプライドは、日本代表の後ろ盾となってくる。

 負傷を乗り越え、勝負の年に舞い戻ってきた。昨年はオフを返上し、7月のアジア杯にも出場。だましだましプレーし続けたが、10月下旬に左ひざが悲鳴を上げた。「けがをしたことは残念だけれど、これは自分に与えられた休みの時間だと考えた」。

 1月12日のスコットランド杯スターリング・アルビオン戦で戦列復帰。77日ぶりのピッチで左足ゴールを決めた。27日のフォルカーク戦では劣勢の中、ワンチャンスから決勝点をアシストし「俊輔マジック」健在を印象付けた。2月20日の欧州チャンピオンズリーグではバルセロナと対戦。日本の誇るファンタジスタに世界が注目する。

少年から大人へと成長させた「日本代表」

2006W杯ドイツ大会 日本対クロアチア 後半、CKのチャンスに左足を振り抜くMF中村俊輔=ドイツ・ニュルンベルク(2006年6月18日)
2006W杯ドイツ大会 日本対クロアチア 後半、CKのチャンスに左足を振り抜くMF中村俊輔=ドイツ・ニュルンベルク(2006年6月18日)

 日本代表が、中村を少年から大人へと成長させた。19歳だった1998年1月、岡田監督に見出されて豪州合宿に初参加。以降、日の丸を背負い、世界と戦うことで人生の悲哀を知り、糧としてきた。2002年W杯日韓大会メンバーから落選、活躍が期待された2006年W杯ドイツ大会では1次リーグ惨敗。そんな屈辱が、「もっとうまくなりたい」という飽くなき向上心を与え続ける。

喜望峰を目指す日本丸の主役

 水野、長谷部、本田ら、次代を担う日本人選手が次々と欧州へ飛び出す大航海時代。それでも第1人者・中村が、喜望峰を目指す日本丸の主役となることは間違いない。10年ぶりの再会となる岡田監督の下、年齢的にも最後となりそうなW杯への旅路。中村俊輔の、新たな冒険が始まった。

THE DETERMINATION アーカイブ

  1. 第1回 中村俊輔
  2. 第2回 今野泰幸
  3. 第3回 平山相太
  4. 第4回 内田篤人



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