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過酷なW杯予選に臨む岡田ジャパンの戦いぶりを、特別な思いで見守る男がいる。8月の北京五輪に出場するU-23(23歳以下)日本代表FW平山相太(22=東京)だ。

- U-22北京五輪アジア最終予選 日本対ベトナム 前半、シュートを放つFW平山相太(2007年8月22日)
オランダリーグのヘラクレスを退団し、東京に移籍加入して3シーズン目を迎える今季。「サッカー選手ならだれでも、日本代表で活躍するのが夢。北京経由の南アフリカ行きを目指したい」と熱い思いに身を焦がす。
190センチの長身は、既にワールドクラス。空中戦で抜群の強さを発揮し、前線へパスを出す味方にとっても絶好のターゲットになる。さらに、大型FWのイメージを覆す足元のテクニックには定評があり、左右の両足どちらからも繰り出せるシュートは精度が高い。昨年の北京五輪アジア2次予選では、5試合に出場して通算5得点。Jリーグ戦でも、8月以降はスーパーサブで14試合に出場し、短時間の途中出場ながら5得点をマークするなど勝負強さを見せつけた。

- U-22北京五輪アジア最終予選 サウジアラビア対日本 後半、サウジアラビアDFアリ・ジュファイン(左)と競り合うFW平山相太(2007年9月8日)
まだ、日本代表に選ばれたことはない。平山は、その現実を真っ正面から受け止めている。「まずは、クラブでしっかり試合に出場すること。そして五輪代表に選ばれることが目標です」と。高原や巻ら、A代表のFW陣と比べて実績は及ばないだけに、北京五輪での活躍が重要なステップアップにつながる。求められているのは、前線での攻守両面での幅広いプレーとスピード。活躍の場を欧州からJリーグへ移して以来、試行錯誤しながら課題に取り組んできた成果を、今季は結果で見せなければならないと自覚している。
平山の素質は、オシム前代表監督も認めていた。リーグ戦を視察した際にはVIP席から熱い視線を送っていた。関係者によると「時折、平山のプレーを見ながら声を上げていた」という。そして、現在指揮を執る岡田監督もかつて、横浜監督時代に平山の獲得に動いた1人。昨年、国内で開催された反町ジャパンの親善試合などを視察しており、プレーの特長や最近の状態を十分把握している。こうした周囲の期待に応え、W杯出場の夢をつかめるかどうかは、平山自身にかかっているのだ。
68年メキシコ大会以来、日本サッカー界にとって40年ぶりのメダル獲得を目指す北京五輪、そして五輪後にはW杯南アフリカ大会へ――。今季は目標にするハードルがさらに高くなる、勝負のシーズン。若きストライカーの挑戦が、いよいよ始まる。





