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がけっぷち井戸木が通過/男子ゴルフ

4オーバーで予選を通過した井戸木
4オーバーで予選を通過した井戸木

<男子ゴルフ:カシオワールドオープン>◇2日目◇23日◇高知・Kochi黒潮CC(7250ヤード、パー72)◇賞金総額1億4000万円(優勝2800万円)

 男子ツアーの「がけっぷち男」井戸木鴻樹(46=小野東洋GC)が、カットラインギリギリの通算4オーバー57位で、決勝ラウンドに進出した。ここまで来季の賞金シード当落線上の賞金ランク75位。度重なるけがを乗り越え、持ち味の正確なショットを武器に、残り2日間でのシード死守を誓った。今季日本ツアー初参戦の米ツアー賞金シード今田竜二(31)は、通算4アンダーで6位。I・J・ジャン(34=韓国)が、通算8アンダーで単独首位に立った。

 「尻に火がついていた」井戸木は必死だった。通算5オーバーで迎えた最終18番、外せば予選落ちの決まるピン奥5メートルのバーディーパットを決めると、うれしそうに右手を挙げた。「ゴルフはずっと悪くないんですわ。ただ、調子出てきたなと思うと、けがが続いてね。苦しいのは慣れてますわ。慣れたらあかんのやけど…」。ここ数年、この季節はいつも同じ境遇にいる運命を、自虐気味に笑った。

 9月のフジサンケイの大会前、ホテルで受けたマッサージの最中、左脇腹に激痛が走った。大会が始まっても痛みは増す一方。たまらず病院に駆け込むと、あばら骨の下の軟骨が折れていた。試合は2日目に棄権。その後の3戦を棒に振った。懸命の治療の末にツアーに復帰。10月のABC選手権で8位と奮起したが、今度は「練習のやりすぎで」左手の親指付け根を痛めてしまった。シード喪失も覚悟して、開き直って臨んだ自身最終戦だった。

 ボールは飛ばない。だが、曲がらない。今大会の平均飛距離は238・5ヤードで、計測された97人中の最下位。しかし、この日のフェアウエーキープ率は、92・86%で1位。この正確性で26年間もツアープロとして生きてきた。今回でシード圏内に残れなければ、来週の最終予選会に出場する。「パターが良くなってきてる。来年も試合に出られたら、ええゴルフできる。残り2日間、今後のための大きな練習だと思って頑張りますわ」。がけっぷちの戦いは、まだまだ終わらない。【大石健司】

[2007年11月24日9時5分 紙面から]

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