日大柔道部総監督で全日本柔道連盟理事の高木長之助(たかき・ちょうのすけ)さんが6日、急性心筋梗塞で死去した。68歳だった。通夜は10日午後6時、告別式は11日午前10時から東京都練馬区の江古田斎場で行われる。喪主は長男秀長さん。

 千葉県白浜町(現南房総市)出身。73年世界選手権の重量級(93キロ超級)で金メダルを獲得した。84年には13年間勤務した警視庁を退職し、母校の日大柔道部の監督に就任。翌85年の全日本学生大会では、現日大柔道部監督で全柔連強化委員長の金野潤氏らを率いて優勝した。00年シドニー五輪男子81キロ級金メダルの滝本誠氏ら多くの教え子を指導した。

 訃報を受け、日刊スポーツの取材に応じた金野氏は「言葉が出ません。厳しいけど愛のある人でした。教え子は最後まで面倒を見る優しい人でした」と話した。6日、秀長さんから連絡があり、都内の病院で高木さんと対面したという。「眠っているような表情でした。先日のグランドスラム東京ではゆっくり話せず、あいさつしかできませんでした。早すぎます。残念でなりません」と、師匠の早すぎる死を惜しんだ。