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美姫3度転びファイナル逃す/フィギュア

女子フリーで転倒し4位になった安藤美姫(撮影・鈴木豊)
女子フリーで転倒し4位になった安藤美姫(撮影・鈴木豊)

<フィギュアスケート:NHK杯>◇3日目◇1日◇仙台市体育館

 世界女王の安藤美姫(19=トヨタ自動車)が、まさかの大乱調で総合4位に沈んだ。ショートプログラム(SP)2位からの逆転を狙ったが、ジャンプで3度も転倒。連続ジャンプを1度も跳ぶことができず、フリーは7位に低迷。総合でも表彰台を逃し、3季連続出場していたGPファイナル(13日開幕、イタリア・トリノ)出場権も逃した。武田奈也(18)が3位に入った。男子の高橋大輔(21)はSP2位につけた。

 ぼろぼろだった。予定した7度のジャンプで、安藤が成功したのはダブルアクセル(2回転半ジャンプ)の1度だけ。3度も転倒し、連続ジャンプは1度も跳べなかった。「不安だらけだった。気持ちの面で100%向かっていけなかった」。必死で涙をこらえた。

 SP同様、冒頭の連続3回転ジャンプを3-2回転にレベルを下げることを決めた。しかし、前半の3回転ジャンプで転倒。「気持ちに余裕がなくて、こんがらがった」。頭の整理がつかないまま、約4分の演技を終えた。技術点の34・93点は、演技した10人中、下から2番目の低さだった。

 演技前の6分間の練習でアクシデントに見舞われた。ルッツジャンプで転倒したとき、左エッジのかかとが右太もも内側に刺さった。「感覚がなくなって、体を支えられなかった」。血が直径1センチ大ににじみ、応急処置もできずに本番に挑んだ。

 フリー7位はトリノ五輪の16位(総合15位)以来の最悪の出来だった。「ジャンプ以前に、気持ちの持って行き方の問題」。今季は右肩の故障に加えて、世界選手権優勝の達成感からモチベーションが上がらず、練習不足だった。プログラムの完成も遅れた。そのしわ寄せが、最後の舞台で露呈した。

 シニアデビューして以来、初めてGPファイナル出場を逃した。しかし、今季最大の目標は、あくまで日本人初の世界選手権(08年3月、スウェーデン)連覇。「ファイナルに出られないのは残念だけど、少し休養していろいろ考えられる」とすぐに気持ちを切り替えた。「ファイナルよりも、世界選手権で優勝して喜びたい」。代表を決める全日本(26日開幕、大阪)で復活する。【吉松忠弘】

[2007年12月2日9時31分 紙面から]

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