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早大7連覇、71点で明大一蹴/ラグビー
- 早大対明大 前半34分、激しくボールを奪い合う早大FB五郎丸
<ラグビー・関東大学リーグ:早大71-7明大>◇2日◇東京・国立競技場◇対抗戦グループ
早大が明大との13年ぶりの無敗対決を71-7で制し、31年ぶりの7連覇を達成した。19-7で折り返した後半、パワーとスピードが大爆発。計11トライを奪って対抗戦最多連勝記録を節目の50に伸ばした。71点は今季で83回目を数える早明戦での最多得点。64点差も最大得点差となる記録ずくめの圧勝だった。最高の勢いをつけ王座奪回を目指す大学選手権(16日開幕)に乗り込む。明大は5勝1分け1敗。両校の対戦成績は早大の47勝2分け34敗となった。
後半30分すぎから約4分間、早大は自陣ゴール前に詰め寄られた。その時点で得点差は50点。勝利は揺るぎないものになっていたが、FW陣が最後の一線を守り抜いた。意地のスクラムトライを狙う明大重戦車FWをめくり上げて、タッチライン外に押し出す。目指す守りに強いチームを象徴するシーン。ロックの権丈主将は「1人1人が最後の最後まで集中力を切らさず、責任を果たした」と笑顔で振り返った。
中竹監督は試合のテーマに「1人1殺」を掲げた。1対1に勝つ。シンプルだが、これがラグビーの原点。勝因を聞かれた中竹監督は「1人が1人を倒す。みんながどんな局面でも、これを遂行してくれた」。前半11分に先制トライを許した。しかし、動揺はない。円陣を組み「2人目のタックルが遅い」などと、すぐ修正。スクラムでも左肩負傷から復帰2戦目のプロップ畠山らの奮戦で勝った。
4年生FBの五郎丸は「アタック重視ではなく、守りからゲームをつくっていく。その成果が出ていると思う」と言う。昨季の大学選手権決勝で関東学院大に3連覇を阻まれた。密集でのボール争奪戦の激しさに負けていた、などと敗因を分析。今季はまず体づくりから始めた。それまでは自主性に任されていたウエートトレーニングをメニューに加え。夏合宿では明大グラウンドを訪れ、スクラムの出げいこもした。
この日、リザーブ7人が全員出場した。試合前のミーティングで、中竹監督はフランカー小峰とリザーブの覚来を名指しで「レギュラー争いだ。勝負だぞ」と伝えたという。「負けたら終わり。Aチームに上がれるチャンスはなくなる」とチーム内の競争は激しさを増す。無敵の対抗戦50連勝も大学王座奪回への一過程。指揮官の言葉を待つまでもなく「目標は『荒ぶる』を歌うこと。敵は自分たちだけ」と選手全員が思っている。【三角和男】
[2007年12月3日9時38分 紙面から]
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