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高橋フリーで失速し2位/フィギュア

フリーで失速、惜しくも2位となった高橋大輔(AP=共同)
フリーで失速、惜しくも2位となった高橋大輔(AP=共同)

<フィギュアスケート:GPファイナル>◇最終日◇15日(日本時間16日未明)◇イタリア・トリノ

 男子の高橋大輔(21=関大)が「0・16点」のきん差で、2位に終わった。ショートプログラム(SP)で1位に立ち、日本男子初の優勝を目指したが、フリーでジャンプなどに細かなミスが出て失速した。得点を伸ばせず、合計238・94点どまり。世界の上位6人が集まった舞台で目標達成はならなかった。ステファン・ランビエル(22)が合計239・10点に得点を伸ばし、SP2位からの逆転で自身2度目の優勝を飾った。

 屈辱の地トリノで、リベンジを果たせなかった。首位に0・16点差。日本人男子初の偉業に届きそうで届かない。高橋がSP首位から2位に転落した。「小さなミスがあって自分の演技ができなかったことが悔しい。ミスをしないように努力しないと。優勝を目指していたから」と悔しさを正直に吐露した。

 午前の練習でジャンプにミスが多く、本番で予定していた最初の4回転トーループを3回転に変更した。確実性を求めての決断だった。ところが続く4回転と2回転のトーループ連続ジャンプが4回転の単発に終わるミス。「最初の失敗で(最後まで)頭が整理できなかった」。1度失った流れを取り戻せなかった。

 緊張で自滅して8位に終わったトリノ五輪と同じ最終滑走だった。「久しぶりに足がガクガクした」。1年10カ月前の同五輪以後、世界選手権銀メダルなどを経て成長したはずの心が揺れた。「普段は練習でも失敗しない」はずの3回転サルコーでもミスを犯した。今季のGP男子6戦で1、2位間の最小差は2・42点。ランビエルと高橋の差がいかにきん差かを物語る。最後は精神面の課題をのぞかせた。

 成長の一端も表している。トリノ五輪表彰式で荒川静香さんが金メダルを首にかけられるのを会場で眺め「男子は五輪でメダルが1度もない。自分が取りたい」と誓った気持ちは薄れていない。渡部文緒トレーナーと昨季から肉体改造に着手。柔軟性がアップしたことでジャンプが安定し、この日も4回転ジャンプを1度決めてみせた。

 日本スケート連盟の規定により、今大会で日本人男子最高位メダリストになったことで来年3月の世界選手権(イエーデボリ)出場は事実上決定。「最近は強豪にきん差に迫れ、自信はついてきた」。最終目標は10年バンクーバー五輪で日本男子初の五輪金メダル。その前に世界選手権金で最高の布石を打つつもりだ。

[2007年12月16日9時25分 紙面から]

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