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京子V12北京へ新たな1歩/レスリング
- 女子72キロ級 優勝した浜口京子は父のアニマル浜口氏に肩車される
<レスリング:全日本選手権>◇最終日◇23日◇東京・代々木第2体育館◇女子72キロ級
レスリング全日本選手権の最終日が23日、東京・代々木第2体育館で行われ、女子72キロ級の浜口京子(29=ジャパンビバレッジ)が、女子最多の12連覇を達成した。9月の世界選手権では微妙な判定の末に敗れ苦悩したが、北京五輪金メダルに向け新たな1歩を踏み出した。
モヤモヤが完全に吹っ切れたかのような会心の笑顔だった。決勝では階級を2つ上げた正田に苦戦しながら、浜口は2-0で勝って12連覇を達成。「この大会で優勝できて、北京五輪に向けて大きな1歩を踏み出せた」。父アニマル浜口さんに肩ぐるまされ、大歓声に応えた。
内容は問題ではなかった。「自分のレスリングをすることで精いっぱいだった」。昨年の世界選手権でズラテバ(ブルガリア)に頭突きを食らって敗れ、今年9月の同選手権では同じ相手に微妙な判定で再び負けた。不本意な敗戦続きで悩んだ浜口にとって、勝利が何よりの特効薬だ。
世界選手権後「自分がやってきたことに意味があるのか」と落ち込んだ。そんな浜口に父は「気合と笑いのコラボが大事。気合だけでは苦難は乗り越えられない。苦しい時こそ無理にでも笑って気持ちを解放しろ」という言葉を繰り返した。「脱力の教え」が復活への手助けになった。
「小さな励まし」にも勇気付けられた。同選手権から数週間後。練習場で顔見知りの小学6年生の女の子に、突然自宅を訪問されて「私も北京に連れていって。今度は勝って」と言葉を掛けられた。「あの時に目が覚めた」。
12連覇は北京五輪金メダルへの再スタートにすぎない。まずはアジア選手権(来年3月18日開幕、済州)で優勝し、五輪出場枠の獲得が必要だ。「北京に向けて集中して練習する。課題を修正してアジア選手権に臨みたい」。悲願成就へ向けて1歩ずつ前進する。【菅家大輔】
[2007年12月24日9時11分 紙面から]
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