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ハンド入場券40分で完売、S席は“秒殺”

チケット完売で会見するハンドボール協会の田中常務理事(左)と川上専務理事
チケット完売で会見するハンドボール協会の田中常務理事(左)と川上専務理事

 前代未聞のやり直しで注目を集める、ハンドボールの北京五輪アジア予選韓国戦(東京・代々木第1体育館)の前売り入場券が、わずか40分で完売する異常事態が起きた。25日午前10時に全国販売を開始したが、30日の男子の試合分6000枚が、あっという間に売り切れた。1万人収容できる会場での開催自体が珍しいが、即日完売は史上初。問い合わせは殺到し、ネットオークションの値段も高騰。29日の女子の試合分も半数が売れ、空前のハンドボールブームを証明した。

 人気低迷がさけばれる巨人戦、サッカー日本代表戦などをしり目に、ハンドボール人気はとどまるところを知らない。2000~4000円という手ごろな価格と、連日メディアに登場するエース宮崎の人気上昇も手伝い、一般販売された男子韓国戦の前売り入場券6000枚が、わずか40分で飛ぶように売れた。中でもコートサイドのアリーナS席(4000円)240枚は、1分もかからずに完売。会見した日本協会の田中常務理事が「秒殺です」と話し、笑いを誘った。

 ほか韓国応援団に2000枚が割り当てられ、男子の試合は30日に当日券がわずかに販売されるだけだ。当日券の枚数は今後、会場設営を行った後、見づらい席がないかなどを確認して決める。

 それでもこの日、特設の大会チケットインフォメーションに200件、日本協会に100件以上も当日券に関する問い合わせが殺到したという。田中常務は「個人的には満員になってくれれば、ぐらいに思っていた。驚いています。こういう経験がなかったから、協会としても最初はとまどいがあった」と、慣れない対応に追われていた。

 ネットオークションでの値段は、ペアチケットが3万2500円の値を付けるほど高騰した。今回の現象を受けて、兼子事務局長が「すごい人気と注目度を、あらためて感じた」と言えば、蒲生強化本部長は「70年の歴史の中で初めてのこと。友人からも携帯電話に『チケットを何とかしてくれ』とかかってきた」と、反響の大きさを実感。さらに別の協会関係者は「8000円とか、もう少し価格を上げておけば良かったかな」と、冗談半分に話した。

 これまでは84年のユーゴ戦が、今回同様に代々木第1体育館で約1万人の前で行われた。とはいえ、この試合はほかの競技との合同イベントで、ハンドボールの1試合としては過去最多の動員となるのは確実だ。現在は半数程度の売れ行きの女子も、田中常務は「半分でも、以前と比べたらすごい。ハンドボールを見たいけど、男子のチケットはないから、という人が女子に流れるのでは」と、こちらも満員を目指す。

 当日は76人の学生アルバイトを含めて、135人もの大規模な体制で警備や案内の担当者を配置する。持ち物検査、徹夜組やダフ屋対策など、これまでに抱えたことのない問題が次々と沸き起こった。協会がてんてこ舞いだが、空前の大声援は力強い味方だ。ホームの利を最大に生かし、五輪切符をもぎ取る。【高田文太】

[2008年1月26日9時6分 紙面から]

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