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棟田が世界王者リネール破りV/柔道

男子100キロ超級、フランスのリネール(右)を攻める棟田康幸(共同)
男子100キロ超級、フランスのリネール(右)を攻める棟田康幸(共同)

<柔道:ドイツ国際>◇最終日◇24日◇ドイツ・ハンブルク◇男女計5階級

 男子100キロ超級の棟田康幸(27=警視庁)が優勝した。準々決勝で井上康生(29)が2度敗れた世界王者テディ・リネール(18=フランス)を撃破して勢いに乗った。昨年の世界選手権無差別級優勝に続く国際大会での勝利で、北京五輪代表へ大きく前進した。4月の全日本選抜体重別選手権、全日本選手権で結果を残し、初の五輪出場を狙う。同90キロ級の泉浩(25)も優勝、同100キロ級の鈴木桂治(27)と女子78キロ級の中沢さえ(24)は3位、同78キロ超級の薪谷翠(27)は優勝した。

 棟田の170センチの小さな体が躍動した。準々決勝のリネール戦。2度のピンチを身軽な動きでしのぎ、約30センチの身長差をものともせずに攻め続けると、防御が精いっぱいのリネールに2度の指導が与えられて優勢勝ち。決勝ではフランス国際3位決定戦で井上を下したタングリエフ(ウズベキスタン)に序盤はパワーで上回られ苦戦したが、終盤に鮮やかに1本勝ち。北京五輪へ大きく前進する優勝を飾った。

 「周囲が騒ぐほど代表を意識しない。ただ、(選考で)せっぱ詰まってつまらない柔道はしたくない」。その言葉を体現するかのような攻めの柔道を披露した。全試合1本勝ちした昨年の世界選手権無差別級ほどの圧勝ではなかったが、各試合で内またや背負い投げを中心に先に仕掛けてみせた。5試合でポイントを奪われたのは2度の効果だけで、首脳陣が評価する外国勢に対する守備の強さもアピールできた。

 4月の国内選考会の2大会を残す代表争いは事実上、棟田と石井が抜け出しマッチレースとなりつつある。アテネ五輪直前には国内選考会で敗れ代表落ちする屈辱も味わった。その経験により、何事にも動じない精神的な強さも手に入れた。所属先の先輩でアテネ五輪女子78キロ級金メダルの阿武とも「自分の追い求める柔道ができればいい。いくら勝っても、まだまだだと思う」と話すという。4月の決戦をものにして、悲願の五輪金メダルへと突き進む。

[2008年2月25日9時45分 紙面から]

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