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夏見が歴史変えた3位/W杯スキー

日本選手史上初の表彰台に立ち、笑顔の夏見円(右)(AP=共同)
日本選手史上初の表彰台に立ち、笑顔の夏見円(右)(AP=共同)

<W杯スキー:女子距離>◇27日◇ストックホルム

 夏見が歴史を変えた。女子(1キロ)で昨季ノルディックスキー世界選手権札幌大会5位の夏見円(29=JR北海道)が3位に入り、男女を通じて日本距離史上初の表彰台に立った。これまで五輪、世界選手権、W杯を通じ、距離の日本最高成績は、昨季3月のW杯で男子の恩田祐一(アインズ)が記録した4位。それを上回る快挙達成で、世界にも引けを取らない力を証明した。

 日本の距離界が越えられなかった大きな壁を、夏見が越えてみせた。29歳、競技歴22年目でつかんだ世界の表彰台。昨季、札幌開催の世界選手権で5位入賞時は、故郷の歓声に感謝の言葉を繰り返した。この日は違った。「何が何だか分からなかった。今でも信じられない。ちょっと言葉にできない」。あまりの感激に、声が出なかった。

 予選は7位で通過。6人で競う決勝は、ひそかに狙っていた。「トップの2人は力が抜けていたけど、それ以外はコンマ差」。予想通りクイトゥネン(フィンランド)とマジッチ(スロベニア)が先行し、3番手以下は接戦。最後の上りを4番手で入ると、前を行くヤコブセン(ノルウェー)を抜き去り、3位でゴールに飛び込んだ。

 02年ソルトレークシティー五輪から2大会連続出場のエースは昨季終了後、一時は引退を決意。翻意したのは「世界の表彰台に上がりたい」という思いから。新たなスタートを切った今季W杯スプリントでは、2戦目12月クーサモ大会(フィンランド)でいきなり5位に入るなど、6戦で2度シングル順位。この日の3位で、種目別順位は12位(昨季29位)に浮上、トップ10が見えてきた。

[2008年2月29日9時29分 紙面から]

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