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朝青龍が暴言「死ね!このヤロー!」

大阪場所に向けハワイでのバカンスを終えて帰国した朝青龍(撮影・宮崎幸一)
大阪場所に向けハワイでのバカンスを終えて帰国した朝青龍(撮影・宮崎幸一)

 横綱朝青龍(27=高砂)が公衆の面前で大暴言をはいた。25日、滞在先のハワイから関西空港に到着。待ち構えていたカメラマンに「死ね! このヤロー!」と吐き捨てた。横綱以前の人間性を疑われる発言に、一般の搭乗客もあぜん。ハワイ出発時にはアロハシャツに短パン姿で空港に現れ、撮影したカメラマンに写真を消すようどう喝。この日、番付が発表された春場所(3月9日初日、大阪府立体育会館)を前に、品格問題の再燃は必至だ。

 「品格」のかけらもない暴言だった。午後4時半、朝青龍が8日ぶりに日本に降り立った。搭乗者出口へ歩く横綱に、複数のカメラマンが近寄ろうとする。1人が「横綱、おつかれさまでした」と優しく声をかけた直後、信じられない言葉が飛び出した。

 「死ね! このヤロー!」

 一般客もいる場所で、その後も「どこのカメラマンだ」とひと言。周囲にいた老夫婦が思わず「大変だねえ」とカメラマンに同情するほどだった。報道陣が待つ到着ゲートから出てくると、仏頂面のまま無言で足早に歩を進め、関係者の車に乗り込んだ。

 暴言には伏線があった。17日から滞在していた米ハワイから出発するため、日本時間の25日午前6時ごろにホノルル空港に現れた。日本人観光客から「あっ、朝青龍だ」の声が挙がる中、力士とは思えない青い花柄のアロハシャツと白い短パン、サンダル履きの軽装。最初は笑みを浮かべていたが、待機していたカメラマンを見つけると表情を一変させた。シャッター音を聞くと右手でカメラマンを手招きし「どこの社だ。名刺出せ! 写真を消せ!」とどう喝した。

 力士が公の場に出るときは、着物が常識。認識していた朝青龍の後ろめたさが、理不尽な怒り爆発になった。「着物はカバンに入っている。関空で撮ればいいだろ!」と、撮影した写真を目の前で消去させた。約10時間のフライト中もイライラが募ったのだろう。緑の着物姿で現れた関空では自らを抑えることができず、再び公衆の面前で醜態をさらしてしまった。

 昨年11月に2場所出場停止処分の謝罪会見を開き「品格の面でも磨いていきたい」と誓った。その後は公衆の前で懸命に感情を抑えようとしてきたが、報道陣の前では時おり周囲がまゆをひそめる言動は続いていた。ハワイへは兄スミヤバザルさんの結婚式のため渡った。関係者によれば滞在中もトレーニングを欠かさず、父ドルゴルスレンさんやスミヤバザルさんと砂浜を走ったり相撲を取ったりしたという。家族とリラックスして過ごしたことで、たがが外れてしまったのだろうか。

 この日、春場所の新番付が発表され、史上9位となる横綱在位31場所となった。その日に横綱としての自覚を問われる言動と服装。これまでも相次ぐ問題で騒がせてきた朝青龍だが、4場所ぶりの優勝を目指す場所を前にとった軽率な行動が、取り返しのつかないことになるかもしれない。

[2008年2月26日9時33分 紙面から]

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