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NBAプレーオフ

スパーズV黄金時代到来だ/NBA

<NBAファイナル>◇14日(日本時間15日)◇第4戦◇オハイオ州クリーブランド

 スパーズの黄金時代が到来した。キャバリアーズを4戦全勝で退け、2年ぶりのNBA制覇を果たした。第4Qにリードを奪われたが、ジノビリらの得点などで再逆転し、83−82で競り勝った。通算4度目の優勝はセルティックス(16回)、レーカーズ(14回)、ブルズ(6回)に次ぐ史上4番目。00年代以降なら3度目の優勝で、この年代最強の声が上がり始めた。トニー・パーカー(25)が、最優秀選手に輝いた。

 スパーズ王朝は、静かに誕生した。黙り込む敵ファンの前で、ダンカン、パーカーが雄たけびを上げた。スターン・コミッショナーは「この年代を代表するチームです」と宣言し、ホルト・オーナーに優勝杯を手渡した。地元優勝のような歓声はない。だが、黄金に輝くトロフィーさえあれば十分だった。

 相手のエース、ジェームズ徹底マークという「最重要課題」を、この日も完全遂行した。パーカーは巧みにマークをかわし、レイアップで次々と加点した。ジノビリは第4Qに3点シュートを決め、11連続得点で巻き返す相手の流れを阻止。チーム最多の27点を奪い、3得点だった第3戦の汚名を返上した。

 第4戦の前日、ジェームズから「口撃」を受けた。「すごいアスリートも、シューターもいない」。しかし、それは逆に言えば、スターに頼らず結束力で勝てるチームということでもある。MVPのパーカーは自分の栄誉よりも「フィンリーが勝ててよかった」と、初めて優勝を経験した同僚を祝福した。

 4度の優勝は、すべてここ9年以内。00年代に限れば3度目の王座で、レーカーズに並んだ。ダンカン、パーカーらは来季以降の契約も残っており、屋台骨は揺るがない。試合後、肩を落とすジェームズに、ダンカンが声を掛けた。「いつかは君の時代がくるさ」。勝者の貫録であり、まだ当分は黄金時代を守る決意の表れだった。

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