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<10月13日更新>

東大2回戦 松本祥今季初勝利で連勝 勝ち点2

 第2戦   10月13日(日)
法 大
東 大

(法)○松本祥(1勝)、奈須 ― 新里

(東)●松家(3敗)、浅岡 ― 河原


  法大は2回、新里の適時打で1点を先制。4回には、初めて4番に座った佐々木が無死から二塁打を放ち、田中彰の三塁打で生還して1点を追加する。さらに7回にはクリーンアップの三連打でダメ押しの2点を加え、試合を決めた。投げては、先発の松本祥が毎回奪三振、7回無失点と好投。最後は奈須が抑え、勝ち点を2とした。

*コメント*

松本祥投手(今季初勝利・7回を無失点)「調子は普通だった。負けられないので気持ちを入れてやった。復帰して日が浅いのでキレとスピードはまだ戻ってないが、その分コントロールと気持ちに気を遣って投げた。(今後は)1敗もできないのできっちりやりたい」

佐々木外野手(公式戦で初めて4番に抜擢)「今日の試合前に4番ということを言われた。今までずっと1、2番というチャンスをつくる役だったが、高校時代は4番を打っていたのでプレッシャーはなかった。4番はチャンスで回ってくることが多いので、絶対にランナーを還すという気持で打席に入った。結果を残せてよかった。(早いカウントから積極的に打っていたことに対して)外野を守っている時に積極的に打ってこないバッターは恐くないなと感じる。追い込まれるとボール球を振る確率も高くなるのでストライクを積極的に打つようにしたい」

後藤主将「(スタメンを外れたことについて)監督に球場に来てから言われた。ヒットが出ていないから認めざるを得ない。代打で出たときはチャンスだったのでどうしても打ちたかった。この一週間で立て直さなければならない。次の慶大戦は山場となるので頑張ります」

山中監督「うちにとっては負けられない状態が続いている。その中で勝てた事はとても大きい。今は一番近い相手に付いていくしかない。 打線にも繋がりが出てきた。次の慶大、立大戦にいいかたちで入っていく事が出来る。 (後藤選手がスタメンを外れた事について)開幕からいい打球が飛んでいたが、野手の正面ばかりをついてしまう。これがあせりとなり、バッティングを崩していた。本来は中軸を打ってもらわなければ困る打者。これからどう立ち直っていくかが大事になる」

*秋季リーグ戦 星取表(第5週まで)*
順位 チーム 早大 立大 法大 明大 慶大 東大 試合 勝点 勝率
早 大 × 10/19 ●○● ○○ 11/2 ○○ .714
立 大 10/19 × 10/26 ○●○ ○○ ●○● .625
法 大 ○●○ 10/26 × ●△● 10/19 ○○ .571
明 大 ●● ●○● ○△○ × ○○ 10/26 10 .556
慶 大 11/2 ●● 10/19 ●● × ○○ .333
東 大 ●● ○●○ ●● 10/26 ●● × .222

東大1回戦 3発の本塁打で先勝

 第1戦   10月12日(土)
東 大
法 大 × 11

(早)●浅岡(2勝3敗) ― 河原

(法) ○土居(3勝1敗)、山下哲 ― 新里

[本] (法)河野2号(1回ソロ=浅岡)・3号(7回ソロ=浅岡)
      佐々木1号(4回ソロ=浅岡)


  法大は 初回、河野の先頭打者本塁打で先制。これで流れをつかんだ法大は、3回に押し出しや東大の守備の乱れに乗じ、打者一巡の猛攻で5点をあげる。4回には佐々木の公式戦初本塁打、7回には河野がこの試合2本目の本塁打を放ち、東大に先勝。投げては土居が東大打線を8回1失点に抑え、今季3勝目をあげた。

*コメント*

河野外野手(1試合2本塁打)「(先頭打者本塁打について)先頭打者として塁に絶対出るつもりだったのでよかった。(7回の本塁打は狙った訳ではない。普段通りにやったその延長。(打順が6番から1番に変わったのは)監督が自分には一番に適性があると思っているからだと思うし、自分もそう思う。明日はまず相手投手を打ち崩して、どんどん点を取っていきたい」

佐々木外野手(公式戦初本塁打)「打った球はインコース高めのストレート。東大戦だから打率を稼ぎたいと思い、ヒットをねらっていた。打った瞬間ホームランになると分かった。ホームランは目立つし、打てた喜びも大きい。第1号を打てたのをきっかけとして、狙わなくてもホームランが打てるバッターになりたい」

後藤主将「序盤に先制し、大量点をとっていった中でもミスがあったので、これから勝ち続けていくためにもそういうところは反省すべき。11本のヒットが出たが、相手のエラーがらみで得点したものもあるので、打線のつながりで点をとっていくようにしたい」

山中監督「今日は相手のミスもあって序盤から点をとれたので、展開としては楽だった。しかし、我々は勝ち続けるしかない立場なので、いい内容で勝たなければならない。そういった意味では、連打連打で点をとれる形にしておきたかった。(2本塁打の河野について)本塁打は良かったが、その他の打席が雑だった。このあたりがもったいない。明日は、春には2点しかとれなかった松家が出てくると思うので、攻略してとにかく勝ち続けるしかない」


早大3回戦 9回裏鮮やかな逆転劇で今季初の勝ち点 

 第3戦   10月2日(水)
早 大
法 大 2×

(早)●和田毅(1勝2敗) ― 島原

(法) ○土居(2勝1敗) ― 新里

[本](早)武内1号(9回表ソロ=土居)
(法)澤村1号(9回裏ソロ=和田毅) 河野1号(9回裏ソロ=和田毅)


  今季初の勝ち点を得て優勝へ望みをつなぐためにも絶対に落とせないこの試合、1回戦と同じく法大は土居、早大は和田毅とエース同士の先発で始まった。土居は立ち上がりの1回、2死満塁のピンチを招くが6番武内を二ゴロに打ち取り無得点に抑える。その裏法大も2番渡辺が死球で出塁するが後続が打ち取られこちらも無得点に終わる。法大は4回にも2死二塁の好機を作るが和田毅からあと1本が出ず無得点。その後は両投手の好投により無得点で9回を迎える。9回の早大の攻撃、1死無走者から武内が右翼席に運び先制点を与えてしまう。しかしその裏先頭の澤村が左翼席に運び土壇場で同点とすると、2死後河野が右翼席に運びサヨナラ勝ちを収め今季初の勝ち点を得る。


なおこの試合で早大の和田毅投手(4年)が11個の三振を取り、通算奪三振数444として法大OBの江川卓氏の記録を抜き東京六大学新記録を樹立した。

*コメント*

河野外野手(9回裏サヨナラ本塁打)「(サヨナラ本塁打について)打ったのは内角のカーブ。打った瞬間は少し詰まった感じだった。自分で決めてやろうという意識は全く無く、2死からでも塁に出てつないでいこうと思って打席に入った。六大学の一番の投手から打つことが出来て嬉しい。(今季初の6番について)打順は下げられてしまったもの。いい当たりありながらヒットになっていないのは、技術面で何か足りない部分があったから。1番に戻るためにも、何とかアピールしなければと思っていた。(今後に向けて)この勝ちでチームにも大きく勢いがついた。この勢いで次の東大戦以降も勝っていきたい」

澤村内野手(9回裏起死回生の同点本塁打)「(同点本塁打について)本塁打は狙っていなかったが他の打席より余裕を持って落ち着いて臨めたのがよかった。(早大から勝ち点をあげた事について)優勝を考えると後が無い状態だったので勝ててよかった。奪三振数の数より試合に勝った方があくまでも上だと思う」

土居投手(完投で今季2勝目)「優勝の望みがまだあったので、チームとして負ける訳にはいかなかった。個人的にも和田への意識があったので、絶対に勝って終わりにしたいと思っていた。調子は良かった。もちろん完投するつもりだった。(9回の武内選手に打たれた本塁打について)打たれたのは真ん中低めのカットファースト。打たれた瞬間に本塁打になると思った。(その裏の勝負を決めた2本の本塁打について)澤村の本塁打の時は、延長を考え10回への準備に入った。河野の本塁打の時は嬉しかった。早稲田から勝ち点を取って優勝の望みが大きくなったのでこの調子で勝っていきたい」 

後藤主将「横浜高校時代の甲子園の明徳義塾戦を思い出すような試合だった。一番可能性の低い本塁打で勝負を決められたのは、勝ちたいというチーム全員の思いが出たから。2勝とも劇的な勝ち方で打倒早稲田を達成できてよかった。自分達には試合をひっくり返せる力がある事を認識でき、勝ち方を学べたので意味のある大きな勝ちでした」

山中監督「相変わらず、打線が繋がらない。今日の試合を落としていたら、大変だった。ウチにとってはギリギリの所で踏み止まった。最後に2人(澤村、河野)が成果を出してくれた。(早大・和田毅投手の三振記録について)新記録を取られない様にとはミーティングで話をした。和田は素晴らしかった」


早大2回戦 連勝ならず逆転負け

 第2戦   9月30日(月)
法 大
早 大 ×

(法)中野、松本祥、●奈須(2敗)、山下哲 ― 新里

(早)越智大、○清水(1勝) ― 島原


  雨の降りしきる中行われた早大2回戦。法大は初回、早大先発越智大の立ち上がりを攻め、1死一・二塁の好機を作ると後藤の中前適時打で先制、その後2死一・二塁から藤田の右前適時打でもう1点追加し2点を先制した。しかし3回に伊藤貴の適時打で同点とされ4回には鳥谷の犠飛で勝ち越しを許してしまう。5回3番手奈須が雨の影響からか制球を乱し2死満塁のピンチを招いた所で試合が雨により一時中断となる。
 試合再開後、由田の適時打、鳥谷の走者一掃の適時打により4点を追加されてしまう。法大は4回からマウンドに上がった早大2番手清水を打ち崩すことが出来ず完敗した。

*コメント*

山下哲投手(リーグ戦初登板・3回を無失点)「(リーグ戦初登板について)神宮では新人戦で投げた経験はあるがリーグ戦は雰囲気が全然違う。応援もあるし、ムードも違った。雨の中だったので、投げづらかったが、オープン戦の勢いのまま投げられたので、緊張はしなかった。奈須さんが打たれた時点で、次は自分だっていう確信があったので、気持ちを入れてマウンドに立てた。3回を無失点に抑えられたことは自信になった」

後藤主将「先制点を取った方が有利になるが、リードを守りきることが出来なかった。打線も少ないチャンスを生かせなかった。雨の影響は相手も同じ条件なので無かった。(自身の初安打について)よかった。安心した。(早大・和田投手が明日の試合で江川投手の通算奪三振記録更新を目指す事について)江川さんは法大のOBなので江川さんの記録を法大戦で更新されたくない。明日は全力で阻止します」

山中監督「我々は連勝を狙う立場。だから序盤から絶えずリードして進めていって、最後土居までつなぎたかった。途中まではよかったが、次々に出ていった投手が流れを変えられなかった。経験のある松本祥、奈須にはしっかりしてもらいたかった。攻撃陣も、大量リードされてからはチャンスでプレッシャーを感じて打席に入ってしまっているようだった。とにかく次の試合に勝って勝ち点をあげたい」


早大1回戦 延長11回劇的サヨナラ勝ち!!

 第1戦   9月29日(日)
早 大
法 大 1×

(延長11回)

(早)●和田毅(1勝1敗) ― 島原

(法)○土居(1勝1敗) ― 新里
[本](法)渡辺1号(11回裏ソロ=和田毅)


  法大・土居、早大・和田毅の好投手同士の投げ合いとなったこの試合。予想通りの投手戦となった。土居は走者を出すものの、最速148キロの直球と変化球をうまく組み合わせ早大に得点を許さなかった。打線は8回、9回と長打で好機を作るものの和田からあと1本が出ず、両者譲らず延長戦に突入した。11回に、1死二塁のピンチを脱した法大はその裏の攻撃1死無走者から、渡辺が和田の137球目を左翼席へ運び劇的な勝利を収めた。

*コメント*

渡辺内野手(劇的な11回サヨナラ本塁打)「(サヨナラ本塁打について)打った球は、内角の直球。こすった感じだったので入るとは思わなかった。前の打者が倒れたので、まずは塁に出る事を考えて打席に入った。サヨナラ打は生涯初めて。何よりチームが勝つことが出来てよかった。(今季初スタメンについて)スタメンは今日の朝言われたが、特別な意識はなく普段どおりの気持ちだった。(今後に向けて)チームの為に1本でも多くヒットを打ちたい」

土居投手(156球の力投で今季初勝利)「(今日の投球を振り返って)程よい緊張感の中で投げられた。今日を落とすと、後の試合が消化試合になってしまうかもしれないので、必ず勝つという意識を持って、一人一人丁寧に投げることを心掛けた。(今日の調子は)試合をしていく中で今日は調子がいい事を実感していった。これといって苦しい場面もなかった」

澤村内野手(早大・和田投手から2安打)「納得はしていないが、右打ちを徹底してやる事は出来た。(9回1死2塁での右直も)いい当たりだったが、相手の守備位置がよかった。とにかく明日が大事。連勝したい」

後藤主将「最後の渡辺の本塁打は、勝ちたいというチーム全体の思いが込められたような当たり。久しぶりに燃えた。(自身の無安打について)調子は悪くない。いい当たりが野手の正面をついてしまっているとはいえ、安打にならなかったら何もならない。いろいろ工夫して何としても安打を打ちたい。(明日の試合について)明日も今日と同じ気持ちで試合に臨み、春の二の舞にならないようにしたい」

山中監督「今日は脇役の活躍での勝利だった。今日の土居はしっかりと体重を乗せて投げることが出来ていた。だから球威はあったし、そうは打たれないだろうと思っていた。後は4番が打ってくれれば。とりあえず1勝したので、とにかく明日も勝ちたい」


明大3回戦 今季初勝利ならず引き分け挟み連敗


 第3戦  9月23日(月)
法 大
明 大 ×

(法)土居、●奈須(1敗)、中野 ― 新里

(明)一場、牛田、和田徹、○岡本(2勝) ― 小林真、岡田

[本](明)宮澤1号(3回裏2ラン=土居)

 昨日、まさかの引き分けで終わりとにかく勝たなければいけないこの試合。法大は初回、佐々木、澤村の連打で1死一・二塁の好機をつくるがあと1本が出ず無得点に終わる。逆に、明大に2回に1点を先制され、さらに3回には本塁打などで3点を追加され苦しい展開になる。しかしその直後の4回、1死二・三塁から普久原のセンターへの当たりが相手の失策を誘い2点を返す。さらに7回、1死三塁から河野の適時打、その後澤村の犠飛でついに同点に追いつく。試合の流れが法大に傾いたように思われたが、その裏1死一・三塁のピンチを迎え法大2番手奈須の明大宮澤に対する初球が暴投となり三塁走者が生還し1点を勝ち越される。結局この1点が決勝点となり今季初勝利はならなかった。

*コメント*
 

後藤主将「あと1点取れていれば試合は違っていたと思う。同点に追いついて、試合を決めるべきところで打てなかった自分の責任で負けてしまった。優勝することが自分たちの使命。このままでは法政の名を傷つけてしまう。(次週の早大戦について)同点に追いついた事は早大戦に繋がると思う。今日の悔しさをぶつけたい」

山中監督「エースと4番が働かなければ負けてしまう。(3戦無安打の)後藤はかつては三冠王をとったが、今春も打ってないし、今はその力がない。土居は踏ん張り切れなかった。(3回2死一塁の場面で)ディレードスチールを決められた時に暴投をしてしまい気持ちを切り替えられないまま本塁打を打たれてしまった。経験のあるエースなのだからもう少ししっかりして欲しかった。今後は勝ち続けなければならない。これからが大変になっていくだろう」


明大2回戦 土壇場で追いつかれ引き分け

第2戦 9月22日(日)
明 大
法 大

(明)岡本、牛田 ― 小林真

(法) 松本祥、奈須  ― 新里

[本](明)小林真1号(9回表ソロ=松本祥)


 勝ち点を取るためには負けられないこの試合、法大は初回に、先頭打者の河野が右前打で出塁すると佐々木の適時三塁打で先制をした。3回に同点とされたがその裏、1死三塁から澤村のスクイズで勝ち越した。怪我から復帰し先発に起用された松本祥が9回2死まで1失点に抑えていたが、まさかの同点本塁打を打たれ降板、勝ち星を逃した。9回裏の1死二・三塁の好機を生かす事が出来ずそのまま引き分けた。     

*コメント*
 

松本祥投手(怪我から復帰後初先発で好投)「(久々の登板で)多少緊張感はあったが、初回にピンチを乗り切ってからは次第に楽になった。先発は今日初めて言われた。腰の故障はもう治っているが、まだ真っすぐのキレが戻ってないので変化球を中心に組み立てた。投げられたことは嬉しいが、チームが勝てなかったのが悔しい。悔いの残るスタートになってしまったのでこの悔しさを忘れずに今後は勝つことを意識して投げたい」

佐々木外野手(先制の適時三塁打)「(初回の先制打について)練習の成果が出せてよかった。(昨日26打席ぶりに出たヒットについて)試合に出場するからには活躍したいと思っていたので嬉しかった。昨日は怪我から復帰して初めての試合だったので不安もあったけどヒットが打ててほっとした」    

河野外野手(得点に絡む2安打)「(2安打の活躍について)バッティングの調子は、いいとか悪いとか言える段階じゃない。ただ、打つ自信はある。(昨年春以来の1番という打順について)結果を残しているので、一番自信を持てる打順。(明日の試合について)打たなきゃ勝てない。とにかく打つだけ」

今村内野手(初スタメン)「(初スタメンについて)最初の方は少し緊張しました。(今後の意気込み)気負いせずに自分の出来る事をしっかりとやりたい」    

後藤主将「(今日の試合について)初回や3回など何度も得点を取れる機会はあったが、あと1本が出なかった。投手は頑張っていました。(明日の試合について)今日は事実上無かったようなものです。明日を第2戦だと考えて試合に挑みます」    

山中監督「今日の引き分けは非常に痛い。松本祥はいけるところまでいかせようと思った。昨年の全盛時の球威は無かったが、カーブがよかったので何とかもちこたえていた。しかし、球威が無い時はコントロールが甘くなるとやられる。最後に浴びた一発はその象徴だった。つめの甘さが出てしまった。今日の結果は昨日と同じ状態。明日以降勝つしかない」


   

明大1回戦 打線奮わず黒星スタート


 第1戦  9月21日(土)
法 大
明 大 ×

(法)●土居(1敗)、奈須 ― 新里

(明)○一場(2勝)、牛田、岡本 ― 小林真、岡田

 法大にとっての開幕ゲームとなったこの試合、初回に和田貴の適時打などで明大に2点を先制されてしまう。法大は4回2死満塁のとしたが明大先発一場の前にあと1本が出ず無得点。その後、6回1死三塁から後藤の犠飛で1点を返すが反撃はこの1点だけにとどまり秋季リーグは黒星スタートとなった。明日の試合は法大にとって負けられない一戦となる。

*コメント*
 

宮本外野手(初スタメン)「(初スタメンについて)緊張はしませんでしたね。普通にプレーできました。(今後の意気込み)まずは明日の試合ですね。チームの為にも頑張ります」

後藤主将「チームのヒットは2本だったが、とらえた打球も多く完全な負けとは思ってない。チームの調子は悪くないので明日は全力で勝ちにいく」

山中監督「2安打じゃ勝てないし、タイムリーエラーも痛かった。明大の3投手は確かによかったが、もう少し打てるかと期待していた。春の2割1分台のチーム打率を飛躍的に上げるのは難しいが、チャンスをものにできる勝負強さを持てるようにしたいと思う。とにかく明日勝たなければならない」


ニューヨークの高校生が法大野球部へ体験入部

 2002年東京六大学野球秋季リーグが開幕した。法大も21日に初戦を迎えるが、その前にひとつニュースをお伝えすることにする。
 ニューヨークの高校生、アダム・アンガー君(17)が8月15日から約2週間、体験入部という形で法大野球部の練習に参加した。法大は、卒業した選手がメジャーリーグを目指して渡米したり、海外で合宿を行ったりと、もともと国際的な活動が盛んである。そして今回も、国際的に幅広い交流を持つ法大・山中正竹監督の存在がもたらした画期的な出来事である。
 きっかけはアダム君が父親とともにメジャーリーグのキャンプ巡りをしている際、米国のあるスカウトの人と知り合ったことから始まった。アダム君は日本のプロ野球でプレーすることを夢見ていた。このことを知ったそのスカウトは山中監督と知り合いであり、法大の野球部で日本の野球を体験してみることをアダム君に勧めた。そしてこれを野球部側が受け入れ、今回のことに至るのである。
 こうしてアダム君は野球部の練習に参加し、オープン戦にも内野手として数試合出場した。彼はまだ高校生で体ができあがっていなく、また、米国の教育のシステム上野球自体の経験が少ないということで、能力的には未知数な部分があるという。それでも、日本の野球を自分の肌で体感し、「大変大きな収穫を得ることができた」ということで喜んでいるという。このことは地元・ニューヨークのメディアにも大きく取り上げられ、注目されたということである。山中監督は「言葉・食べ物・文化・歴史・価値観などが全て違う環境の中での生活を2週間やり通したというのはとてもすごいこと。うちの部員も一緒に行動して刺激をうけただろう」と語った。
 今後、アダム君本人の意志によっては法大野球部に入部することもありえるということだ。仮に入部となると2004年以降になるが、ここで大きな問題がある。法大には留学生を受け入れる制度はあるが、それ以外の外国人を受け入れるシステムは整っていないのである。このため、今のままだとアダム君の入部は難しい。
 そこで山中監督は大学側にこのようなシステムを作ることを提言したという。「本人が入部したいのであればそれを受け入れられるようにしたい。また、今後も他からもこういった形で外国人を受け入れる機会があるかもしれない。そのためにもいい環境をつくりたい」と山中監督は話した。
 今回のアダム君の来日は大きな論点を呼び起こしたことになるが、今後の動向に注目が集まる。



 

春の雪辱をめざし 東京六大学野球
秋季リーグ日程 初戦は9・21明大戦


9月21日(土)明 大(第2試合)
22日(日) 〃 (第1試合)
28日(土)早 大(第1試合)
29日(日) 〃 (第2試合)
10月12日(土)東 大(第2試合)
13日(日) 〃 (第1試合)
19日(土)慶 大(第2試合)
20日(日) 〃 (第1試合)
26日(土)立 大(第1試合)
27日(日) 〃 (第2試合)
第1試合は11:00試合開始、第2試合は13:30頃開始予定


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