第2回 着実に進化遂げた夏
今年も、1年で最も重要なシーズンがやってきた。そう、夏合宿である。8月9日〜16日まで桧原湖、8月23日〜9月12日まで北海道と、2回に分けて行われた。「全員、今までにない最高の出来で合宿を終えた」(幸田・政経3)。合宿に参加することが許されたのは選抜された16名のみ。その分、緊張感を持続させることができ、充実した気持ちで練習に取り組むことができた。その練習メニューは昨年とほぼ変わらず、スタミナ強化のための基礎体力作りを目的としたものだった。結果、30km走では実業団に近いペースで走ることが可能となり、20km走を走るだけの基礎体力は不足のない状態だ。またこの夏、木村(文1)、細井(政経3)、佐藤(政経4)等、急激な伸びを見せる選手も現れた。人数が少ない分一人の力が重要になってくる本学にとって心強い存在になりそうだ。力だけを言えば、箱根駅伝予選会突破はほぼ間違いないところにまで、この夏、明治はきた。 今年の夏合宿はまだ終らない。9月23日〜27日まで菅平で最終調整を行う。例年この時期には日体大記録会に参加していたが、今年は出場せず、あえて合宿をする。その理由は「走りたい気持ちをためるため」(西ヘッドコーチ)。2回の合宿を終え、力はついた。そのため自分の実力を確かめたいという気持ちが高まる。しかし、そこで体調のポイントを合わせてしまうと、大事な箱根駅伝予選会にピークを合わせられなくなってしまう。その点を考慮したのだ。 2004年夏、本学は今年も確実に進化を遂げた。箱根駅伝予選会突破のカギとなる、夏合宿。そこでの充実した日々は選手に大きなエネルギーと自身を生み出した。