日本のプロ野球に続いて、いよいよメジャーリーグもキャンプインとなりました。昨年11月1日にワールドシリーズ制覇したドジャースが30球団のトリを務め、アリゾナ州グレンデールで13日(日本時間14日)にバッテリー組が始動。17日(同18日)には野手陣も合流し、本格的なキャンプが始まります。MLBキャンプの見どころをご紹介します。

日本との違いと言えば、トレーニング期間の長さもその1つです。メジャー各球団は、それぞれのキャンプ地でおよそ6週間に渡って練習を行います。一定の期間にオープン戦を行い、ドジャースの場合は21日(同22日)から3月26日(同27日)の開幕直前まで、ほぼ連日、合計32試合を行う予定です。

メジャーは実戦形式の練習に重点を置き、すぐにオープン戦を始めます。主力選手たちは、通常50~60打席立つことを目標にします。その反面、投手には決まりがなく、最初は1、2イニングで30~40球程度から始まり、徐々にイニング数と球数を増やし、最後は5イニング以上投げてシーズンに臨みます。

そんな中、メジャー9年目のキャンプを迎えたドジャース大谷翔平投手は、3年ぶり投打二刀流でのフルシーズンに向けて大事な調整期間となります。ただし、今回のキャンプでは3月5日に開幕するWBC参加のため長期離脱しますが、侍ジャパンの中心選手として毎試合DHで出場するので「問題ない」と言っています。

それより心配なのは、ピッチャーとしての調整です。2023年エンゼルス時代にWBC初出場した時は投打二刀流で活躍し、1次ラウンドの中国戦に先発して4回49球。準々決勝のイタリア戦も先発で4回2/3の71球。最後は決勝の米国戦で、クローザーとして1イニング15球を投げました。

しかし、今回はドジャースのデーブ・ロバーツ監督が改めて「投げない」と明言しました。本人も球団側と話し合った上で「納得はしています」というコメントを残しました。さらにWBCに出場する中で、投手に向けての準備や調整については「どういうふうに調整できるのかちょっとわからない」と話していました。その点について、米メディアの配信番組に出演したマーク・プライアー投手コーチは「WBCへ出発する前に打者相手に登板させたい」という意向を持ち、「WBC期間中もマウンドでの投球練習が可能かどうか」など、いろいろ調整案を模索しているようです。

いずれにせよ、3年連続世界一を目指すドジャースにとって、大谷の体調管理は最優先事項。また、WBCとワールドシリーズの「ダブル世界一」を目指す大谷にとって、オフが短かったにもかかわらず、WBCのため早目に準備を行い、シーズン最初から最後まで二刀流という、これまでにない最も長く過酷なシーズンが待っています。

そのため、本人も「まずは健康でどちらも投打1年間しっかりと回ることが重要」と語っており、1シーズン健康状態を保つために最も大事なキャンプと言えます。はたして、WBCでの戦いと並行しつつ、どのように調整し万全な状態でシーズンに臨むのか、見守り続けたいと思います。【大リーグ研究家・福島良一】(ニッカンスポーツ・コム/MLBコラム「福島良一の大リーグIt's showtime!」)