昨年11月に右肘の靱帯(じんたい)再建術(トミー・ジョン手術)を受けたフィリーズの主砲ブライス・ハーパー外野手について、ロブ・トムソン監督が、復帰は7月中旬ごろとの考えを示した。MLB公式サイトが伝えている。

ハーパーは昨年4月の時点で靱帯に小さな損傷が見つかったが手術はせず、指名打者として出場を続行。6月後半には死球で親指を骨折して約2カ月の離脱があったものの、打率2割8分6厘、18本塁打、65打点をマークし、プレーオフではナ・リーグ優勝決定シリーズのMVPに輝くなど6本の本塁打を放ってフィリーズのワールドシリーズ進出に貢献した。

トムソン監督は、春季キャンプまで1カ月を切った18日に報道陣に応じ、ハーパーについては7月のオールスター・ブレークあたりでの復帰を考えてスケジュールを組んでいるとコメント。今季オールスターは7月11日開催予定となっている。

フィリーズは2月16日にバッテリー組が春季キャンプをスタートし、21日にチーム全体が集合する。トムソン監督はハーパーについて「まだ軽めのリハビリと調整を行っているところだ。本格的な始動は3月下旬ごろになる」と話し、身体機能向上に向けたトレーニングはまだ開始していないと説明した。