試合後、エンゼルスのクラブハウスは静まり返っていた。敵地ガーディアンズ戦で、終盤までの4点リードを守り切れず、手痛い逆転負けを喫した。「3番DH」で出場した大谷翔平投手(28)は、3回に適時二塁打を放つなど、4打数1安打1打点。得点に絡んだものの、終了後は素早くシャワーを浴び終えると、足早に球場を後にした。

終盤までは、今季ベストに近い試合展開だった。初回。今季初昇格したばかりで、この日が25歳の誕生日だった1番モニアクの1号ソロで先制。「誕生日の先頭打者本塁打は球団初」(エ軍広報)の珍事で幕を開けた。モニアクは、3安打2打点3得点と活躍。16年ドラフト全体1位(当時フィリーズ)の才能を、存分に発揮した。守備では、右翼レンフローの補殺や好捕、22歳の遊撃ネトの再三にわたる美技などでピンチの芽を摘んだ。ネビン監督が「おそらく、今季でもっともクリーンな守備の試合」と評するほど、スキのない試合運びだった。

ところが、救援陣が8回に6失点。故障者続出でコマ不足が明白とはいえ、1イニング目は好投しながら、回をまたぐと痛打される「引っ張り過ぎ」の継投ミスで勝ち試合を落とした。同監督は「(継投が)うまく作用しなかった」と話したが、現状は采配面だけでなく、補強や若手育成を後手に回してきた編成上の不備。6回途中には、4番レンドンが左股関節に違和感を訴えて交代するなど、不安材料は少なくない。このままでは、大谷が打っても、この日のように脇役が活躍しても、苦戦は免れそうにない。(クリーブランド=四竈衛)

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