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松井右ひざ手術成功、16日からリハビリ

 【ニューヨーク14日(日本時間15日)=千葉修宏】ヤンキース松井秀喜外野手(33)が、手術後即リハビリに突入する。松井はこの日午前、ニューヨーク市内の病院で痛めていた右ひざの内視鏡手術を受け、正午すぎに退院した。

 手術ではひざに3カ所の穴を開け、内視鏡、メス、水を流し込む管を注入。約1時間かけて、関節内部の破損した軟骨を取り除いた。現時点で患部はサポーターを巻いているだけだが、歩行にはつえが必要な状態だ。それでも今季終盤戦で打撃不振に陥った原因の右ひざの痛みは、確実に和らいでいる。

 この日、報道陣の前には姿を現さなかったが「明日から軽いエクササイズを始め、あさってからドクターの指導で、リハビリをします」といきなり始動することをコメントで発表。15日は自宅で軽い運動をし、16日からは自力歩行、つえを使っての踏み台昇降など、徐々に可動範囲を広げ、強化する本格的なリハビリに突入することになった。来春キャンプについても「来年になれば、野球に関してもある程度のことができる。十分キャンプに間に合います」と万全の状態で臨む意気込みだ。

 意欲は食欲にも表れた。手術前夜となった13日深夜から何も食べていなかったこともあり、術後に看護師へ「ツナサンドをください」と注文。さらにコーヒー、水、チョコチップクッキーを流し込んだ。退院後は、そのまま行きつけのマンハッタンの日本食レストランへ。ここではそばとサラダを平らげた。

 キャッシュマンGMは現時点での正左翼手がデーモンだと明言。松井はDHをジアンビらと争う状況だ。来季は、まさに背水の陣で春季キャンプを迎えることになる。「このリハビリが来季のスタートになる。(左手首を骨折した)去年のリハビリとはまったく違う気持ち。去年はシーズン中だったし、ケガの程度という意味でも全然違う」と自覚十分。真価が問われる08年のためにも、しっかりとリハビリに取り組む。

[2007年11月16日9時0分 紙面から]

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