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楽天入団会見、長谷部は背番「20」
- 楽天の新人入団会見で背番号20を披露する長谷部(撮影・下田雄一)
楽天が9日、仙台市内のホテルで新人入団会見を行った。大学・社会人ドラフト1巡目の長谷部康平投手(22=愛知工大)は、メンバー入りした北京五輪アジア予選日本代表の星野仙一監督(60)の現役時代と同じ背番号「20」を直感で選び、20年プレーする意欲を見せた。野村克也監督(72)からも貴重な左腕として、開幕から先発ローテーション入りを期待された。
長谷部は闘将に導かれていた。球団との話し合いで、空き番号から選んだという背番号「20」。「直感で選びました。切りのいい数字でしたし。星野さんがつけていた番号だとは、知らなかったんですよ。後から知りました」と、偶然だっとことを明かした。
アマチュアからただ1人、北京五輪アジア予選の代表メンバーに選出してくれた星野監督と、同じ背番号のプロのユニホームに袖を通す。アジア予選では登板はなかったが、緊張が張り詰める雰囲気を肌で感じた。「精神的にも強くなったので、そこを生かしていきたい」。背番号にちなんで「いきなり20勝はちょっと難しいけど、プロで20年はやっていきたいですね。長く野球をやりたい」と、目標を掲げた。
野村監督も、初対面の長谷部に感じるものがあった。「もっと小さいかなと思ったけど、大きく見えた。がっちりした体をしていて、そこからいい球を投げるんだろう」。そして、即戦力としても期待した。「だって、マー君だけじゃん。左腕の絶対数も足りない。チャンスは大いにある」。今季、1年間先発として働いたのは田中だけ。先発で白星を挙げた左腕投手も有銘(1勝)しかいないだけに、長谷部への期待は大きい。
マウンドでも直感でプレーするという長谷部は、野村監督の下でプロ生活をスタートするだけに「このままでは危ないので、スタイルを変えたい。監督の本を全部読みたい」と言った。名将に学び、ニュースタイルでの飛躍を期す。開幕から好結果を出し「予選で一緒にいたメンバーと対戦したい」。そして、来年8月の北京五輪の代表メンバーに入って、今度こそマウンドに立つ。星野監督の申し子として、本家に負けない熱投を見せる。【由本裕貴】
[2007年12月10日9時38分 紙面から]
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