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球児、巨人の大型補強歓迎「うれしい」

自主トレでダッシュする藤川(撮影・千葉修宏)
自主トレでダッシュする藤川(撮影・千葉修宏)

 【ウェズリー・チャペル(米フロリダ州)8日(日本時間9日)=千葉修宏】阪神藤川球児投手(27)が、米フロリダでの自主トレで、巨人の大型戦力補強を歓迎した。グライシンガー、クルーン、ラミレスらを獲得したライバル球団に「とにかくうれしい。良い補強をしているんで。ほかのチームが強くなることは全然悪いことじゃない」と、真剣勝負に闘志を燃やした。“新しい自分探し”に臨んだフロリダ自主トレは成功だった。

 巨大補強も、藤川の闘志を奮い立たせる材料に過ぎなかった。先月18日に渡米し、3週間に及ぶ自主トレを終えた顔は充実感と自信にあふれていた。「2月の中旬にブルペンへ入れれば」と話すが、調整は順調そのものだ。この日、捕手役を中腰にさせて、直球、カットボール、ツーシーム、スプリット、カーブと全球種を投げ込んだ。

 練習後に、巨人の補強の話題になると「とにかくうれしいです。巨人とやるとき特別楽しいのは、1人ひとりの力があるから。とにかく全精力をかけて、1球1球に力を込めて投げていきたい」と笑顔を見せた。

 その心の中には、超一流の相手との真剣勝負に対する渇望がある。藤川は「職業野球と考えれば、力が劣っているチームに投げて、サラリーは上がるかもしれないけど、選手がそういう感情でやっていると、お客さんに伝わっちゃう」という。そして「マウンドに立つ以上は、人と違うパフォーマンスで、相手のバッターと真剣勝負したい。ゲームと別の部分で、何回、好勝負ができるか。皆さんの心に刻まれるような勝負をしたい」と宣言した。

 ただ真剣勝負を追求するあまり、試合に負けたことへの反省もある。昨年9月14日の中日戦。9回表5-5の場面。ウッズを相手に11球すべて直球で挑み、2点適時打を打たれた。「自分のやりたいことをやって、それで勝てるというのが理想。それが難しいから、それができなくなってきたんで、こうやって動きだしたんです」。ワンランク上の自分を探しに、藤川は初の海外自主トレを行った。

 特に昨季終盤は、疲労の蓄積で思うような直球が投げられなくなっていた。またケガの不安も年々増えてくる。「自分が今まで手抜きをしてきたから。こうやって27歳のオフから、もう1回トレーニングを基礎からやり直して、これを基礎として何歳まで野球ができるか、何歳までこのストレートを投げ続けることができるか。胸を張れる自分でありたいなと思います」という。

 今オフの契約更改で将来的なメジャー移籍の希望を伝えた。だが、すでに心は切り替わった。「1人1人がプライドと自覚を持って、何か自分も見せないといけない、やらなきゃいけないというのを強く思えれば。五輪予選とか、WBCもそうでしたけど、すごい視聴率を取れたり、注目されたりすることが、日本のプロ野球でも行われて良いはずです」。今年も藤川の剛腕がファンの目を引きつけるはずだ。

[2008年1月10日9時40分 紙面から]

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