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中田、新人合同自主トレ初日にヘロヘロ

トレーニングの最後に苦もんの表情を見せ、ばてる中田(撮影・黒川智章)
トレーニングの最後に苦もんの表情を見せ、ばてる中田(撮影・黒川智章)

 ああ~「最強のデブ」がダウン!日本ハム高校生ドラフト1巡目の注目ルーキー中田翔外野手(18=大阪桐蔭)は11日、千葉・鎌ケ谷での新人合同自主トレ初日の練習でヘロヘロになった。6人いる高校生新人のリーダー格として、寮生活ではユニークなあだ名をつけるなど、早くも“番長”の座を確立した。だがグラウンドではいきなりダウンと、プロの厳しさを味わう1日となった。それでも視察した梨田監督は「打ってくれれば体重があってもいい」とフォローした。

 さすがの大物ルーキーもグッタリだった。顔は紅潮し、額からは滝のような大粒の汗が流れた。こんなはずじゃ…。練習を終えて寮に戻る中田の足取りは重かった。「しんどいです。練習時間も長くないと聞いていたのに、甘かった。体はパンパンです」。体重がオーバー気味のため、ウオームアップを兼ねたフィジカルトレーニングで、すでにアップアップ。外野のポール間走では4本目で足が上がらなくなり、同僚から脱落してトレーナーに並走される始末だった。

 一番こたえたのは両足と上半身をV字状態にする腹筋運動。15秒にわたり同じ姿勢をキープするも、足は震え、顔はゆがむ。「背筋は強いんですけど腹筋は…。(姿勢を)キープ(する指令)とかきたら終わりです」とお手上げ。その後のティー打撃でも梨田監督の前で81スイングをこなしたが「いつもと違ってキレがなかったから焦った」と腹筋トレの後遺症に悩まされた。

 普段は大食漢の男も、昼食はあまりの疲労でおにぎり1個に空揚げ1個で終了。「吐いちゃいますよ」とゲッソリだった。グラウンドではダウンも、寮生活ではルーキーの“番長”に君臨している。新人は毎夜、中田の部屋に集まり集会を開く。たわいもない話で盛り上がり、同期のきずなは深まった。

 ただ9日にはテーブルを購入し「もう完ぺき」と思い通りのレイアウトで部屋ができると心変わり。汚れるのを嫌い、大平の部屋にたまり場を変えてしまう番長ぶりをみせている。

 10日には仲を深めるためニックネームをつけ合った。中田は自ら「トンガ」と命名。色が黒く体形がラグビー選手っぽいという理由で、ラグビーが盛んな南太平洋の島国名をチョイス。他選手に「ウーパー」「ペラ」など、次々とユニークな命名をしていった。

 朝が弱いため、津田には自室のカギを渡し、寝坊した際には起こしてもらうよう指示。新人で外出した際、車が定員オーバーになると、長距離走が得意な浅沼に「おまえ走れよ」と冗談を飛ばす姿も、堂に入っている。

 はた目には傍若無人にみえる言動も、人当たりがよく実力も伴っているから角は立っていない。大平は「スイングの速さがすごい」と目を丸くした。それだけに初日のバテ方は番長的には大失態…。「今はレベルが低いけど、技術面をいろいろ教えてもらいながらやっていきたい。期待を裏切らないようにやるだけ。新人王をとりたい」。この日のスタッフ会議では春季キャンプでの1軍帯同も内定し、恥ずかしい姿ばかりは見せていられない。12日以降の練習へ、怪物は気合を入れ直した。【本間翼】

[2008年1月12日9時15分 紙面から]

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