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伊原ヘッド「ラミちゃんちんたら許さん」

 ラミちゃんだって特権はない! 巨人新人合同自主トレを視察した伊原春樹ヘッドコーチ(58)が11日、新加入したアレックス・ラミレス(33)のキャンプ中の調整について「ある程度本人に任せる」とマイペースを容認した。その一方で「ちんたらしてたらシメますよ」と宣言。目を光らせ、必要とあらばジャイアンツ魂を注入する。

 日本一奪回へ補強した右の大砲ラミレス。伊原ヘッドは「実績もあるしベテランだから。守備? 自分の範囲を守ってくれたらいいですよ」と、まずはスタートを静かに見守る。だがラミレスが気を抜くようなら容赦はしない。他の選手同様カミナリを落とすことも辞さず、だ。宮崎キャンプでは1、2軍を撤廃し、初めてA~Cの3班制を敷く。ラミレスはベテラン、主力のA班入りが確実で、そのA班は伊原ヘッドが専属で見る予定。「たるんでるやつがいないか、しっかり見ますよ」と今から宣言した。

 ヤクルト時代のラミレスは複数年契約を結んだ初年度、成績が落ちる傾向にあり、キャンプのスロー調整は恒例だった。伊原ヘッドの厳しい姿勢は、新天地でいきなりの活躍にプラスになるはずだ。関係者によれば、来日を20日前後に前倒しし、ラミレスは気合十分だという。「本人も分かっているだろう」と伊原ヘッド。今季も鬼となり、チームを引き締める。【宮下敬至】

[2008年1月12日9時20分 紙面から]

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