野球

西武岸フォーク習得でジンクス吹き飛ばす

　西武岸考之投手（２３）が新球フォークで２年目のジンクスを吹き飛ばす。１２日、母校東北学院大での自主トレを打ち上げた。昨季１１勝を挙げた右腕は、真価が問われる今季について「去年は自分の背番号を達成したので、今度は西口さんの背番号」と、目標を１３勝に設定。そのために新球習得に励む。

　大きく曲がるスライダーに加え、カーブ、チェンジアップが持ち球。「まだどれが自分に合っているか分からないけど、いろいろな人に握り方を聞いています」と、フォークのマスターを目指している。投球の幅を広げることが目的だが「捕手のリードだけに頼らず、自分でも考えなきゃいけないと思う」と、配球の勉強にも取り組む。

　昨年末にはチームの先輩、レッドソックス松坂と食事した。「緊張して野球の話は何もできなかったけど、会えただけでもよかった」と、有意義なオフを過ごした。ルーキーイヤーは同じ勝利数の楽天田中に新人王を譲ったが、本当の勝負はこれから。「キャンプに入ったらすぐブルペンに入れるように、体をつくっていきたい」。飛躍の２年目に抜かりはない。【由本裕貴】

［2008年1月13日9時23分　紙面から］

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