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西武キニーはグライシンガー級
- ブルペンで投げ込む西武の新外国人キニー(撮影・下田雄一)
西武にもグライシンガーがいた。メジャー19勝右腕の西武マシュー・キニー投手(31=ジャイアンツ傘下3Aフレスノー)が2日、宮崎・南郷キャンプで初のブルペン投球をした。長身から投げ下ろすフォーム、直球とチェンジアップを投げ分けるスタイルは、巨人に移籍した昨季のセ最多勝右腕をほうふつとさせた。
注目の初マウンド。室内練習場のマウンドに立ったキニーは直球、チェンジアップを中心に約70球を投げ込んだ。196センチの長身、よどみのないフォーム。横目で見ていたFA左腕・石井一がポツリと漏らした。「雰囲気がちょっと似てますね」。たとえたのは、190センチの巨人グライシンガーだった。昨年ヤクルトで同僚だっただけに、言葉には説得力があった。
それでも首脳陣の評価はいまひとつだった。渡辺監督は「まだ最初だから。何回ブルペンに入ってきたんだろう。実戦向きなのかな」と歯切れが悪い。以前の投球をビデオで見た潮崎投手コーチは「もっと剛球タイプのはずだったけどなあ」と首をひねるなど、物足りなさは否めなかった。
「状態は7割ぐらい」というキニーは、1日のランニング中に両足に違和感を訴え、キャンプ初日からリタイア。第1印象がパッとしないのは、実は吉兆だ。来日1年目のグライシンガーもキャンプ中はあまり注目されなかったが、チェンジアップはシーズンに入って魔球と恐れられた。キニーも「得意球はチェンジアップ。低めを狙って三振より、打たせてとる」と自信を持つ。
グライシンガーは昨年16勝で最多勝を獲得した。キニーは「確か大リーグで対戦したことがあるはず。タイプは似ていると思う。同じくらい勝てたらいいね」と言う。03年ブルワーズでは、10勝(13敗)を挙げた実績もある。低い下馬評をくつがえし、代名詞「おおキニー(おおきに)」を引っさげて“本家”にあやかる。【柴田猛夫】
[2008年2月3日9時15分 紙面から]
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