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パウエル3日緊急来日「説明したい」

 オリックス、ソフトバンクとの「二重契約」となっているジェレミー・パウエル投手(31)が3日、緊急来日することが2日、明らかになった。パウエルの代理人、クレイグ・ランディス氏(49)がすでにオリックスとの契約は「無効」と主張しているが、パウエルの移籍先は依然として宙に浮いている。パウエル自身が、契約の真相について明らかにするもようだ。

 泥沼の様相を呈する自身の契約問題に、パウエルが動いた。移籍先未定のまま、3日に来日する。1月30日にパ・リーグ連盟が両球団を事情聴取し、今回の契約は「二重契約」にあたると判断された。ここでソフトバンクへの入団が認められた場合、パウエルは3日に来日する予定だったが、そのスケジュールは変更せず、来日の目的を「プレー」から「自己主張」に変えたようだ。

 すでに春季キャンプはスタートしたが、パウエルの所属先は宙に浮いたまま。パ連盟は両球団に善後策を協議するように指示しているが、両球団の主張は平行線をたどったままで、着地点は見えない。ソフトバンクの竹内COOが、1日にランディス氏とメールで連絡を取り合った際には「日本の報道で『二重契約』『不適格選手』と出ていることに、パウエル本人、代理人が自分の口で説明したいということだった」と、事態の行き詰まりにパウエルが公の場での自己主張を求めていたという。

 オリックス側は「あとは連盟がジャッジする段階ではないかと思う」と話し、あくまで契約を目指す方針を強調している。また、ソフトバンク側は、ランディス氏との間でオリックスとの契約無効を確認し、お互いの認識は一致している。今度は当事者であるパウエルが、両球団との契約の経緯や現在の心境などを明らかにするもようだ。

[2008年2月3日9時15分 紙面から]

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