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ヤクルト加藤が開幕投手に名乗り

気迫のピッチングを見せる加藤(撮影・栗山尚久)
気迫のピッチングを見せる加藤(撮影・栗山尚久)

 ヤクルトの大学生・社会人ドラフト1巡目ルーキー左腕、加藤幹典投手(22=慶大)が3日、チームでは24年ぶりとなる新人開幕投手に名乗りを上げた。すでに先発ローテ入りは確実だが「目標は開幕スタメン。やるからにはそこ(開幕)を狙う」とさらに高い目標を掲げ、この日のブルペン投球では新球パームボールを初披露した。84年の高野光以来の大役に狙いを定めるルーキー左腕の実戦初登板は、21日の韓国・サムスン戦に決まった。

 ヤクルトの新人はヨシノリだけじゃない。浦添キャンプ2度目のブルペン投球で、加藤は力いっぱい腕を振った。「今日は納得いくまで投げようと思った」。ちょうど100球の熱のこもった投球を終えると、力強い口調で今後の目標を口にした。「まずはケガをしないこと。そして3月28日に向けて調整する。開幕をスタメンで迎えられるように頑張りたい」。ヤクルトの新人では84年の高野光以来の大役、12球団随一の重量打線を誇る巨人戦に照準を合わせた。

 今のレベルでは夢はかなわない。加藤は自分に足りないものをしっかりと自覚している。「もう1ランク、レベルアップしないと。今まで変化球は縦のスライダーしかなかったけど、それだけでは苦しい。違うものを投げられるように」。この日のブルペンではオフの間に研究し続けてきた新たな変化球、パームボールを初めて披露した。

 試行錯誤の末にたどり着いたボールだ。最初は中指と薬指の間にボールをはさむチェンジアップに挑戦したが「指への負担が大きく、直球に影響が出る」と習得を断念。その後もキャッチボールなどでいろいろな握りを試したところ、5本の指でボール全体を包むようにして握るパームボールが「自分に合っている」という結論に達した。満足げに投球を見守った高田監督は「右打者の外に沈むパームボールは大きな武器になると思う。開幕投手? 何人かで争ってくれれば」とチーム内の競争を歓迎した。

 157キロルーキー由規、実績ある石川、伸び盛りの増渕、そして韓国MVP右腕のリオスら、ライバルは多い。21日のサムスン戦で実戦デビューが決まった加藤は「僕よりヨシノリ君の方が注目されているけど気になりません。マイペースで調整するのが自分の持ち味ですから。自分らしくやっていきたい」と自然体でライバルに挑むことを宣言した。今年のヤクルトの開幕投手争いは例年にない盛り上がりを見せそうだ。【広瀬雷太】

[2008年2月4日9時37分 紙面から]

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