◇19日◇東京・江戸川区球場◇準決勝

決勝戦は世田谷西シニア(東京都第3代表)と静岡裾野シニア(東東海地区代表)に決まった。20日は休養日、決勝は21日午後1時から東京ドームで行われる。

世田谷西は高崎中央ボーイズ(群馬・埼玉地区代表)を2―1で破った。2回表に失策で先制を許したが、6回裏に安藤丈二(3年)が同点打、海澤海人(3年)が勝ち越し打を放った。中前にしぶとくはじきかえした海澤は「ミート専門で打っていくと決めてました」とにっこり。安藤は5回から無失点リリーフとフル回転で「きちんとコースに投げることができました」と胸を張った。

静岡裾野は1回に中本牧の先頭・下茂汰介(3年)に先頭打者弾を浴びるなど、2点を失ったところで宮澤和聖(3年)にスイッチ。初回の緊急登板にも「心の準備は満タンでした」と2者連続三振を奪い大量失点を許さなかった。打線は今大会無失点を続けていた中本牧から3回に2点を奪い同点。4回に勝ち越し、5回にダメ押しの3点を奪った。宮澤は6回途中まで無失点投球で、エース伊藤漣にスイッチ。8―3で逃げ切った。伊藤は「決勝戦は、自分のことよりチームが勝つことだけ考えます」と力強かった。

中本牧の75歳の村上林吉監督は「守って投手力で勝つうちの野球ができなかった。また、来年もいいチームを作って帰ってきたい」と話した。先頭打者弾の下茂「本塁打は初めてです。目標だったジャイアンツカップにみんなで出場できたのはよかったです」。

世田谷西は4年ぶり3度目、静岡裾野は初優勝を目指す。